画像提供:マイナビニュースJR東海は16日、高山本線経由で運転される特急「ひだ」の主要区間において、普通車指定席およびグリーン車を対象に10月1日からチケットレス乗車サービスを開始すると発表した。
現在は駅できっぷを購入するか、スマートフォン等で予約したきっぷを事前に受け取る必要があるが、チケットレス乗車サービスの開始にともない、スマートフォン等で予約したきっぷを事前に受け取る必要がなくなる。乗車券は別途必要だが、「TOICA」と併用することで、改札機に「TOICA」をタッチするだけで乗車可能になる。サービス開始に合わせ、高山本線の下呂駅、高山駅、飛騨古川駅で「ひだ」乗車時に「TOICA」を使えるようになる。
チケットレス乗車サービスの対象となる商品は「e5489」(JR西日本のインターネット列車予約サービス)で販売。「JR東海チケットレス特急券」「特急チケットレス早特3」「特急チケットレス早特7」の3商品を設定し、それぞれ異なる設定区間と発売条件を有する。
「JR東海チケットレス特急券」は、名古屋駅、岐阜駅、美濃太田駅、下呂駅、高山駅、飛騨古川駅の各駅相互間を対象に、普通車指定席およびグリーン車をインターネットで予約できる商品。利用開始日1カ月前の10時から乗車当日の発車時刻2分前まで販売され、販売期間中は何度でも予約変更が可能。駅窓口での販売額と同額で販売される。
「特急チケットレス早特3」は普通車指定席向けの割引商品。名古屋〜下呂・高山・飛騨古川間および岐阜〜高山間を設定区間としている。利用開始日1カ月前の10時から乗車日3日前まで予約可能だが、変更は1回のみ。「特急チケットレス早特7」も普通車指定席向けの商品で、設定区間は名古屋〜下呂・高山・飛騨古川間。乗車日1カ月前の10時から乗車日7日前まで予約でき、期間中に1回のみ変更できる。「EXサービス」で名古屋着または名古屋発の新幹線を予約した後、対象の新幹線で予約完了画面または予約詳細画面からリンクする「EX旅先予約」から「e5489」を利用する場合に限り販売される。ただし、「EXサービス(エクスプレス予約・スマートEX)」と「WESTER」の両方に会員登録している必要がある。
各商品とも10月1日から通年で利用できるが、座席数に限りがあるため、希望列車の発売枠がない場合、予約できない場合がある。
なお、チケットレス乗車サービス開始にともない、従来の「在来線特急指定券早得1」と「在来線特急指定席7」は9月で終売に。どちらも同月末日で利用終了となる。(佐々木康弘)