
埼玉県・戸田市のごみ処理施設の火災から4日。付近の住民はきょうもごみが出せませんでした。“夏の暑い時期に収集されないごみ”。街は今どうなっているのか取材しました。
【写真を見る】「大量に噴き出る黒煙」ごみ処理施設火災 街はごみが山積みに
ごみ処理施設火災 各地で相次ぐ井上貴博キャスター:
埼玉県戸田市のごみ処理施設で火事があった影響で、戸田市と蕨市の全域でごみの収集が停止しています。
この火事は7月12日、戸田市の「蕨戸田衛生センター」のごみ処理施設で起きたもので、ごみを運ぶベルトコンベアから出火したとみられていて、14日〜16日までごみの収集が一時停止しました。
収集できないごみが溜まり、住民からは困惑の声があがっています。このような場合、近隣の自治体にごみの収集を協力してもらうこともできるのですが、実は戸田市、蕨市の隣に位置する川口市のごみ処理施設でも1月に火災が発生し、現在も修繕工事中で、近隣の自治体などで処理をしてもらっている状況で、費用は約70億円にものぼっているというのです。
川口市のごみ処理施設の火災の原因はまだ特定されておらず、8月にようやく現地調査が始まり、9月〜10月にゴミ処理を再開できるかどうかという状況だということです。
なお、戸田市と蕨市のごみについては近隣自治体と調整し、17日から回収を再開するということです。
東京消防庁によると、ごみ処理施設の火災は都内でも相次いで発生しています。
【東京都内 ごみの火災発生件数(2023年)】
・ごみ処理関連施設:25件
・ごみ収集車:41件
(東京消防庁HPより 稲城市と島しょ部を除く)
原因は、『リチウムイオン電池関連』が多いということが明らかになっています。
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リチウムイオン電池は暮らしの中の様々な場所で使われているものです。
【リチウムイオン電池が使われる主な製品】
・スマホ、パソコン
・モバイルバッテリー
・ハンディファン
・電動シェイバー
・電動の歯ブラシ
・ワイヤレスイヤホン
適切に処分しないと火災につながる可能性
不要なリチウムイオン電池の適切な処分方法について、ごみ清掃芸人のマシンガンズ滝沢秀一さんに聞いたところ▼自治体が設置した回収ボックス ▼不燃ごみに出す(自治体による) ▼家電量販店などにある回収ボックスなどがあるということです。
タレント・プロゴルファー 東尾理子さん:
私は絶対に燃えるごみに入れてはいけない電池系のごみをまとめて捨てるようにしています。でもなかなか(回収ボックスなどに)行く機会がないので、電池系のごみは溜まってしまいますね。
井上キャスター:
ごみ清掃芸人のマシンガンズ滝沢秀一さんに『リチウムイオン電池の注意点』を聞きました。
【リチウムイオン電池の処理について】
・他の不燃ごみと別の袋にいれる、袋に「リチウムイオン電池」と書く
・危険なので製品を分解して電池を取り出さないこと
・「塩水で濡らして捨てる」という説もあるが危険なのでやめること
電池以外のごみの処理方法についても聞きました。
<菓子や海苔などに使われる石灰乾燥剤>
・「燃えるごみ」
・ただし水に濡れないように注意。発火する可能性も
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<保冷剤>
・「燃えるごみ」
・保冷剤の中身は「吸水ポリマー」。キッチンに流すとつまりの原因に
<匂いのついた石けんや洗剤の「箱」>
・「燃えるごみ」
・匂いのついた箱はリサイクルできません
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<プロフィール>
東尾理子さん
タレント・プロゴルファー
米フロリダ大学卒業 3児の母
不妊治療の経験を積極的に発信
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