
新人だからといって、上司の理不尽な言動にじっと耐える人ばかりではないようだ。投稿を寄せた60代男性(愛知県)は、40年以上前の衝撃的な「配属直後の経験談」を明かした。
研修を終え、配属されたばかりのある日、上司から集金を依頼され手形を受け取ってきたときの話だ。手形とは、期日を指定して支払いを約束する証券のことだが、これがトラブルの引き金となる。(文:長田コウ)
「じゃ、アンタどんな約定を認めてきてんだ?あん?」
帰社して経理担当に渡すと、担当者から「こんな少額を手形で受け取るなんて…」と叱責されてしまった。すると、集金を指示した上司もそれに乗っかって、「よく受け取ってきたな」と言ってきたそう。
男性は入社直後の浅い知識ではあったものの、「契約条件によって支払いがなされることくらい理解」していた。だからこそ、上司の言葉が頭にきたようだ。
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「『じゃ、アンタどんな約定を認めてきたんだ?あん?』と声を荒げ、就業時間も終わっていたこともあり、『不愉快だ、帰る』と退社してきました」
新人によるありえない反撃だが、理不尽に耐えかねてのことだろう。当然ながら上司との関係は「感情的に拗れてしまったことは言うまでもありません」と明かす。
「君があんなにキレ易い人間だったとは思わなかった」
しかし後日、経理担当は笑いながらこう言ってきたそう。
「あれは君の上司に対して言った言葉なんだ。済まなかったが君があんなにキレ易い人間だったとは思わなかった」
以来、男性は社内で「腫れ物を触るような扱い」を受けるようになったという。しかし、男性はそれをネガティブには捉えていなかった。
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「それはそれで居心地良かったですけどね」
理不尽な上司に真っ向から言い返した結果、妙なからかいやムチャ振りなどされなくなったのだろう。会社によってはさらにパワハラの標的になることもあり、お薦めできる方法ではないが、経理担当者が笑い話にしてくれるこの会社では、かえって働きやすくなったのかもしれない。
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