3歳娘に促されて実母とハグをしたパパのエピソードが、X(Twitter)で共感と感動を呼んでいます。投稿には「泣いちゃう」「ほっこり、でもちょっとせつない」と反響が寄せられ、記事執筆時点で383万回以上表示されました。
投稿したのは、世界中のあらゆる楽器が大好きだという“打楽器マニア”として知られるサカン竜一郎(@wyrm06)さん。以前には叫び声のような音が鳴る楽器「デスホイッスル(死の笛)」を演奏する動画も話題になりました。
ある日のこと。サカンさんは、「ばあちゃんぎゅーしてー」とねだる3歳の娘ちゃんと、自身の実母が抱き合う様子をほほ笑ましく見守っていました。
すると、なんと娘ちゃんが突然「おとうちゃんもばあちゃんとぎゅーして?」とリクエストしてきたといいます。すっかり大人になった息子と、子育てを終えてから長い年月がたった70代の母。双方にとって、娘ちゃんの「ぎゅーして?」というお願いは気恥ずかしさを感じるものだったことでしょう。
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娘ちゃんの期待に応えるべく、ハグをすることにした2人。お互い「ア……ドモ……」と戸惑いながら、数十年ぶりに抱擁をしました。
すると、サカンさんは違和感を覚えました。母の体躯が「細くて小さくてびっくりしちゃった」というのです。小さいころには自分よりもずっと大きかった母が、いつの間にか自分よりも小さくなっていたことにあらためて気付かされたら、胸がいっぱいになってしまいそうですね。
サカンさんは続く投稿で「娘もいつか同じように思う日が来るんだろうか……っていうような事を母も思ってたりしたんだろうか。命のつながり……」「ここまで育ててくれたんだよなという感謝を、少しずつでも伝えなきゃと思わされました」とコメントしています。
なお、サカンさんの母は現在も元気に過ごしているそうです。これからもお孫さんや家族との日々を楽しんでほしいですね。
投稿には「ほっこり、でもちょっとせつない」「なんかこういうので……涙が出るようになってしまった……」「『かわいい』から、かえす刀で『せつない』をもらい、拙者はもう駄目です……」「愛おしい世界」と胸がギュッとなったという声が集まりました。また「おばあちゃんというか実母の後ろ姿がどんどん小さく感じるようになってきて、いろんな想いが交錯するようになってきた」と、自身の母の姿を重ねるコメントも寄せられています。
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さらに、石川啄木の短歌「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」を思い出した人も多く「令和の石川啄木だ」「啄木のよりこっちの方が好き」という声も上がっています。
家族愛を感じるエピソードが、多くの人の心を温めた今回の投稿。ねとらぼ編集部は、当日の状況や反響が寄せられての感想を投稿者のサカン竜一郎さんに取材しました。
――数十年ぶりの抱擁を終えた後、お母さまと何か言葉を交わされましたか?また、お母さまはどんな反応をしていましたか?
サカン竜一郎さん:私に対して特にこれといった反応はなかったのですが、なんとなくお互いLINEの回数が増えたような気がします。
――お母さまとの抱擁を終えた後、娘さんはどんなご様子でしたか?
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サカン竜一郎さん:満足そうにニコニコしており、とても可愛かったです。その様子を見て母と私もニコニコしておりました。
――投稿にはXユーザーから多くの反響が寄せられています。どのような感想をお持ちでしょうか。
サカン竜一郎さん:子供に促されて同じような経験をした方が結構いらっしゃいまして、楽しく拝見致しました。好きな人同士を繋げたいと言う気持ちは世界を明るくするな…と思った次第です。
(了)
協力:サカン竜一郎(@wyrm06)さん
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