[写真]=Getty Images アーセナルを退団した日本代表DF冨安健洋が、『DAZN』にて配信されている『内田篤人のFOOTBALL TIME』に出演。自身の移籍について語った。
2021年夏にボローニャからアーセナルへと加入した冨安。移籍市場最終日での加入となると、日本代表活動にそのまま参加。チーム合流後にいきなり右サイドバックとしてプレミアリーグでスタメンデビューを果たすと、堅実なプレーぶりで一気にファンの心を掴み、ポジションを確保。ミケル・アルテタ監督からも大きな期待が寄せられていた。
1年目は右サイドバックを務めた他、2年目以降は左サイドバックでのプレーがメインとなった冨安だったが、度重なるケガで出番が限られることに。ヒザの相次ぐ負傷により、2024ー25シーズンは5分間のプレーに終わるなど苦しい時期を過ごすと、7月4日に双方合意の下での契約解除が発表されフリーとなった。
残り1年の契約があった中で、クラブと話し合った結果、最善の選択として契約解除という結果に至った冨安。現在もリハビリは続いており、年内に復帰できるかどうかという状況だが、移籍先について内田氏に問われると「(オファーは)ゼロです」とコメント。「僕がエージェントに聞いていないというのもあります。あとは、リハビリに集中したいので考えていないというのもあります」と、まずはピッチに戻るために集中することを最優先としており、現時点で気にしていないと明かした。
また、「どういう状況?という問い合わせは来ているかもしれないですけど、今すぐというものではないと思います」と、現時点ではプレーができないため、今夏の獲得の話が出ているかは不明とした冨安だが、内田氏から日本でプレーする可能性を問われると「状況によっては」と返答。内田氏は、古巣の鹿島アントラーズに獲得を求める一幕もあった。
リハビリ中の身ではあるものの、安定感のある守備とユーティリティ性が高く評価されている冨安。移籍先を決める上で大事にしたいことについては「ワールドカップがあるので、そこだけです」と、1年後に控えるアメリカ・カナダ・メキシコによる史上最多3カ国で開催されるFIFAワールドカップ26(北中米W杯)を見据えているとし、「リーグだったりチームのレベルというよりは、まずはちゃんと(試合に)出て、個人的にリズムを取り戻す、感覚を取り戻すことが大事なので、まずは(試合に)出ることが大事になると思います。ワールドカップに出ることしか考えていないです」とコメント。「ワールドカップというものを考えての決断に今回はなるので、ワールドカップが終わってからまたもう1回考えることになると思います」と、長くプレーするクラブについて今は考えない可能性を示唆した。