冨安が右膝を最初に負傷したのは、2023年3月のスポルティング戦だった [写真]=Getty Images 今年7月4日にアーセナルとの契約を双方合意の上で解除し、退団が決まった日本代表DF冨安健洋が、『DAZN』にて配信されている『内田篤人のFOOTBALL TIME 』に出演。近年悩まされているケガの詳細について語った。
現在26歳の冨安は、アビスパ福岡、シント・トロイデン、ボローニャを経て、2021年8月にアーセナルへ完全移籍。加入直後から右サイドバックの定位置を確保し、シーズンを通して、公式戦23試合に出場した。だが、近年はケガに悩まされることも多く、“ラストイヤー”となった2024−25シーズンは、昨年10月に行われたプレミアリーグ第7節のサウサンプトン戦に出場したのみ。現在はリハビリの最中にあるが、前記のとおり、契約を1年間前倒しで解除することが既に発表されている。
近年悩まされているケガの箇所について、冨安は「ひざの軟骨です。もともとは内側もやっていました」と明かす。今年2月には、自身の公式Instagram(@tomiyasu.t)にて、右ひざにメスを入れたことを報告していたが、手術に至るまでの背景を次のような言葉で説明している。
「1番最初は2年目のスポルティング戦(2023年3月に行われたヨーロッパリーグ・ラウンド16セカンドレグ/開始9分で交代)でひざの内側をやって、一回復帰して普通にプレーして、また同じような感じで、チャンピオンズリーグのバイエルン戦、アウェイで負けた試合(2024年4月に行われた準々決勝セカンドレグ)で、同じようにケガをして。その後もプレーしたんですけど、膝の緩みが出て、その影響で軟骨にもきたんじゃないかと言われていました」
アーセナルを退団した冨安は、日本でリハビリをする意思を明言。「JISS(国立スポーツ科学センター)に行ったりとか、日本の僕が信頼できる人を周りに置いて、自分自身にフォーカスして」と今後のプランを明かすと、内田氏からの「今は(復帰までの過程の)何%くらいまで来ているの?」との質問に対して、「7、8割まではきてないです。でも、どんどん良くなってきている感覚もあって、なので半分くらいまではきているのかな」と回答しており、復帰までは時間を要する可能性が高そうだ。
「何するにしても完全に信頼して100%注がないと何をやっても意味がないじゃないですか。これあってる?みたいな感じでやると、それが本当に良いものだとしても身にならないじゃないですか。そういう状況がここ数年は続いていた」と話す冨安は、イングランドでのリハビリ生活を振り返り、「1年目の後半くらいから、僕は何回もアーセナルではリハビリをやってきていたので、良い悪いじゃなくて、日本とはやり方が違うなとか、考え方が違うなというのは感じていた。そこが一個難しかったところではありますね」と正直に語った。