「ここから第2章」冨安健洋が日本代表とW杯への想い語る「戻りたいという気持ちが1番」、対戦したい国は?

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2025年07月17日 20:23  サッカーキング

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 アーセナルを退団した日本代表DF冨安健洋が、『DAZN』にて配信されている『内田篤人のFOOTBALL TIME 』に出演。日本代表、そしてワールドカップへの想いを語った。

 2021年夏にボローニャからアーセナルへと加入した冨安。移籍市場最終日での加入となると、日本代表活動後にいきなり右サイドバックとしてプレミアリーグでスタメンデビュー。堅実なプレーぶりで一気にファンの心を掴み、ポジションを確保。ミケル・アルテタ監督からも大きな期待が寄せられていた。

 1年目は右サイドバックを務めた他、2年目以降は左サイドバックでのプレーがメインとなった冨安だったが、度重なるケガで出番が限られることに。ヒザの相次ぐ負傷により、2024ー25シーズンは5分間のプレーに終わるなど苦しい時期を過ごすと、7月4日に双方合意の下での契約解除が発表されフリーとなった。

 残り1年の契約があった中で、クラブと話し合った結果、最善の選択として契約解除という結果に至った冨安。現在もリハビリは続いており、年内に復帰できるかどうかという状況だが、移籍先については「ワールドカップがあるので、そこだけです」と、1年後に控えるFIFAワールドカップ26(北中米W杯)に出場するために考えると語っていた。

 ワールドカップへの想いについて冨安は「前回の悔しさもありますし、この1年プレーしていなくて、代表からも離れて、改めて価値を感じるというか…」と、カタールで行われたFIFAワールドカップ22(カタールW杯)で感じたことが多いとし、日本代表から離れたことでその価値も感じるようになったとのこと。「(離脱していた期間は)逆に良い期間だったのかなとも思うし、そこ(日本代表)の場に戻りたいという気持ちが1番のモチベーションです」と、日本代表として再びピッチに立つことを目標にしているとした。

 また「前回のワールドカップは、あまりワールドカップというものに対して特別視してなさすぎて、もっと楽しめば良かったなという感覚です」と回想。「悔しかったし、もっとできたこともあったし、後悔が特にあります。もっと色んなことができたと思います。楽しんだり…」とし、「逆にアーセナルで、プレミアでプレーしていて、いつも通りプレーすれば大丈夫という感覚で行ってしまって…良いこともあるんですけど、カタールの時はよくない方向だったのかなと。平常心すぎて、湧き上がるものが足りなかったというか…」と、日常の延長線上で臨んだ結果、日本を代表して世界と戦うという特別な思いをあまり持てていなかったと語った。

 前回大会はドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表、クロアチア代表と対戦した日本。今後対戦してみたい国については「イングランドとやりたいですね」と語る冨安。その理由は「アーセナルのチームメイトとなると、イングランド人だけじゃないですけど、チームメイトと対戦するというのは良いなと思いますね」と、ともにプレーした仲間とワールドカップの舞台で戦ってみたいと明かした。

 史上最速でワールドカップの切符を手にした日本代表だが、アジア最終予選(3次予選)は1度も招集されていない冨安。その間に日本代表は3バックにシステムを変更されているが、「個人的には3の方が向いていると思います。僕個人的にも4より3の方が向いていると思います」とコメント。これまでの4バックのシステムよりも、日本代表、そして冨安自身にとって3バックの方が良いという感覚があるようだ。

 また、冨安不在時にはセンターバックのポジション争いも激化。ライバルの1人でもあるDF高井幸大は、アーセナルのライバルクラブでもあるトッテナム・ホットスパーへとこの夏に移籍を果たした。同じノースロンドンに本拠地を構えるスパーズへの移籍となった高井について「僕も(パリ)オリンピックでしか彼をみていないですけど、良い選手だと思いましたし、高さも身体能力もあって、全てを持っていると思います」とコメント。プレミアリーグを知る先輩として「トッテナム、プレミアを重く考えすぎないでほしいです。そこにいるだけでプレッシャーがあるので、あえて自分で感じる必要はないと思うので、感じるままに…」と、あまり考えすぎないことが大事だとし「結構、“鈍感力”というのはサッカー界では重要ですね」と、周りを気にしすぎない力も重要だと語った。

 一方で、日本代表のポジション争いについては「誰も安泰ではないですし、僕はそもそもサッカーできていないので、まずは自分自身と周りを納得させないといけないです。自分自身を納得させることが一番難しいので、そこをやらないといけないです」と、やはり復帰することが重要だとし、「ここから第2章のような感じで、区切りをつけてという感じです。(リハビリは)急がずとも間に合うようにじっくりやっています。現役中にここまでじっくりやれることもないだろうし、ここからという感じです」と、ピッチに戻る日を考えてしっかりと調整していくと意気込んだ。

 改めてワールドカップで見せたいことについては「チームを勝利に導くプレーをしたいと思っていますし、派手さがない守備。僕の中で、結果的に守備しないに越したことはないと思っていて、プレーに派手さがない選手が僕の理想像であります」とコメント。「そういったプレー、チーム全体を動かして、僕がいるとチームが失点しないよねという選手になりたいと思っているし、そういった姿をワールドカップで見せて、しっかり後ろを守って勝っていけたらと思います」と語り、1年後の戦いを見据えた想いを語った。

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