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<西武4−3日本ハム>◇17日◇ベルーナドーム
日本ハムは試合前の時点で前半戦単独首位ターンまで“マジック2”に迫っていた。直近10試合で9勝1敗。チームスローガン「大航海は続く」にちなんだ「海賊先発陣」は10戦で7勝を稼ぐ安定感。パワー&スピードが自慢の「海賊打線」もこの間で1試合平均11・6安打、7・6点と荒稼ぎ。投打ががっちりかみあう真夏の大航海で、7月頭のソフトバンク戦3連敗のショックも吹き飛ばした。
この日も最高の試合の入りだった。1回1死一、二塁で4番レイエスが先制の19号3ランを左翼席中段へ運んだ。「初回からチームに勢いをつけたかった。サイコー!」。新庄監督から、バットを握る右手を最後まで離さないことを指示されている助っ人大砲が、この日も約束をしっかり守って9戦5発。今季は3点以上を先取した6試合は負けなし。勝率100%のスタートダッシュ弾となった、はずだった。
好調なときほど、凡事徹底が必要だ。この日は5回までの2失策が、大きな失点につながった。2回1死で清宮幸が山村の三ゴロをファンブル。ここのミスで許した走者が暴投で二塁へ進み、長谷川の中前適時二塁打で生還を許した。
5回は先発山崎が先頭打者への四球をきっかけに1死満塁とされ、渡部聖に遊撃水野の頭上を越える中前適時打を浴びた。二塁走者の西川は遊直の可能性に備えてライナーバックしていたため、スタートが遅れた。それを見て中堅五十幡が三塁封殺を狙うも悪送球。それたボールはスタンドに入ってボールデッドとなり、各走者に安全進塁権が2個与えられ、まさかの逆転劇を許した。
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日本ハムが単独首位で後半戦突入なら、リーグ制覇を果たした09年以来16年ぶりとなる。吉兆のデータにたどり着き、そのまま歓喜のゴールを目指すためにも、隙を見せる戦いは禁物だ。【木下大輔】
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