SNS上の取引で「お金を払ったのに商品が届かない」トラブル多発! 泣き寝入りをしないためには?

1

2025年07月17日 21:30  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

近年、推し活ブームの影響でアイドルやキャラクターグッズの個人間取引が増えています。SNSを使うと気軽に安く取引ができますが、トラブルが起きてしまうことも。SNS上の個人間取引で起こりがちなトラブル事例と、その回避策を解説します。
近年、推し活ブームの影響で、アイドルやキャラクターグッズの個人間取引が増えています。フリマアプリではなくSNS上で取引する人も多いようですが、トラブルが発生するケースもあるため、注意が必要です。本記事ではSNS上の個人間取引で起こりがちなトラブル事例と、その回避策を解説します。

SNSを使った個人間取引。どんなトラブルが起きている?

推しグッズが人気過ぎて購入できなかったり、販売終了した過去の商品がほしい……といった経験はありませんか? ほしいグッズがなかなか手に入らない場合、他の人が売りに出した中古品を頼りにする人も多いようです。

フリマアプリでもグッズの取引は行われていますが、ネックとなるのは手数料。例えばメルカリの場合は10%ですから、その分のお金がもったいないと思い、手数料がかからないSNSでの取引を選ぶ人が増えてきています。

SNSを使った個人間取引のやり方は至ってシンプル。例えば売り手の場合、Xで不要品を「この商品を3000円で売ります」と投稿して、購入希望者からコメントやDMが来たら、やりとりをするという流れです。投稿するのは自由ですし、価格も自分で自由に決めることができます。手数料が引かれることもありません。

買い手の場合も、X上でほしい商品名を「譲渡」「交換」などのワードと一緒に検索し、出品者がいたらコンタクトをとるといったやり方で、複雑さはありません。

このようなSNSを使った取引は、売り手よりも買い手の方がリスクが高く、トラブルに遭うことも多いようです。代表的な例が、「お金を払ったのに商品が届かない」というトラブルです。

「お金を払ったのに商品が届かない」トラブルの実態

SNS上の取引では、商品代金をPayPayなどのQRコード決済で前払いすることが多いようです。売り手は買い手の支払いが確認できたあと商品を発送しますが、買い手がいくら待っても商品が届かないトラブルが発生しています。こういった場合、売り手が詐欺行為をしている可能性が高いと考えられます。

フリマアプリは、買い手が届いた商品の中身を確認・評価すると、売り手に売上金が入金されるシステムを採用しています。ところが、SNSの場合は買い手が先に支払うルールになっているため、商品を送らずに逃げる売り手が現れるのです。もちろんSNSの運営会社が補償してくれることはありません。

いくら相手に抗議したくても、先んじてブロックされてしまうと、連絡手段を失い、泣き寝入りするしかない状況になってしまうケースが多いそうです。あるいは、連絡が取れたとしても、売り手は「ちゃんと送った」の一点張り。

しかも多くが普通郵便など追跡ができない発送方法で取引を行うため、商品が届かないまま、うやむやになってしまうのです。

トラブル防止策1. 追跡できる配送方法にする

購入商品が届かないトラブル防止策として、確実に発送したことが分かる配送方法を指定することが効果的です。郵便局を利用するなら「レターパックライト」がおすすめです。

郵便局の他、ローソンなどのコンビニでも購入できる430円の専用封筒は、A4ファイルサイズ、厚さ3cmまでのサイズ制限がありますが、この中に入れば街中のポストから全国に荷物を送ることができます。追跡が可能なため、売り手の商品を発送を確実に確認することが可能です。

ただし、配送中の紛失や破損に対する補償はありませんので、その点には注意が必要です。
ヤマト運輸の「こねこ便420」の専用封筒

また、ヤマト運輸には「こねこ便420」という配送方法があります。レターパックライトと同じように、専用の梱包材に荷物が入りさえすれば全国どこにでも届けてくれるサービスです。

専用梱包材はサイズが34cm×24.8cm、厚さ3cm以内(3辺合計61.8cm)。ヤマト運輸の営業所やドライバー、クロネコマーケットから送料込み420円で購入できます。

こねこ便420が、レターパックライトと大きく違う点は発送方法と補償の2点です。こねこ便420はヤマト運輸の営業所で手続きするか、集荷依頼サービスを使って発送をします。2025年7月の時点ではポストやコンビニからの発送はできません。

また、荷物1個につき3000円(税込)までの補償(責任限度額)がついており、万が一のときは返金される可能性があります。

レターパックライト、こねこ便420は、いずれも普通郵便と比較して料金が高いため、売り手の中には利用を嫌がる人もいるかもしれません。しかし、買い手側が多少負担をしてでも補償や追跡サービスがある方法で送ることで、トラブルを大幅に減らすことができるのです。

トラブル防止策2. Yahoo!フリマの交換サービスを活用する

Yahoo!フリマの交換サービス

SNSではなく、Yahoo!フリマのグッズ交換サービスを使ってみるのも1つの手でしょう。一般的なフリマサービスとは仕組みが異なり、あくまで「交換」であることがポイントです。

ほかのユーザーの出品物の中から自分がほしいものを見つけたら、相手が求めているものを確認し交換依頼をするという流れです。交換できる商品は厚さ3cm以下の荷物に限ります。

Yahoo!フリマのグッズ交換で利用できる3つの配送方法は以下の通りです。

・ネコポス:送料200円(税込、以下同)
・ゆうパケットポスト:送料200円、専用箱は65円、発送用シール100円(20枚セット)
・ゆうパケットポストmini:送料150円、専用封筒20円

3つの配送方法は全て匿名発送可能です。送料は全国一律料金ですが、取引の手数料は配送方法によって異なり、ネコポスとゆうパケットポストは9円、ゆうパケットポストminiは7円です。万が一、グッズが届かなかったり、商品説明と違う商品が届いてしまった場合にはお見舞いの申請ができます。

この「お見舞い」は補償サービスのようなもので、一定の条件を満たしていれば、Yahoo!フリマ事務局から商品代金を返金、もしくは相当額分のPayPayポイントを付与してもらえる可能性があります。

SNSの個人間取引で泣き寝入りしないために

補償がないSNSを使った個人間取引では、トラブルが起きても泣き寝入りするしかないケースが多いものです。しかし追跡可能な配送方法に変えたり、補償があるYahoo!フリマのグッズ交換を利用したりといった工夫で、トラブルを未然に防ぐことができます。

SNSを使った取引は気軽で安価ですが、トラブルで悲しい思いをしないためにも利用する際は適切な対策が必要なのではないでしょうか。
(文:川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド))

このニュースに関するつぶやき

  • どんなに苦しくてもどんなに悲しくてもどんなに面倒でも我々はいつもニコニコ現金払いをやめません! (´・Д・)」
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定