<西武4−3日本ハム>◇17日◇ベルーナドーム
こんな日もある…。日本ハムが西武戦(ベルーナドーム)で痛恨の逆転負けを喫し、連勝が4で止まった。1回に3点先行も、失策が飛び出した2回と5回に失点を重ねて試合をひっくり返された。新庄剛志監督(53)の“勘ピューター”もプチ当たりはしたが勝利には至らず、貯金は1つ減って「18」。指揮官が目標に掲げる前半戦での貯金「21」到達には、19日から始まる球宴前最後の楽天3連戦3連勝が必須となった。
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今季は神がかっている新庄監督の“勘ピューター”だが、うまくいかない日もある。「今日の昼まで、2番水谷くんだったんですよ。(頭の中に)「やざわ」って出てきて(笑い)」。
常に何度も脳内シミュレーションを重ねて決める打順。この日はパッと名前が降りてきた矢沢を2番でスタメン起用すると、1回に矢沢が死球で出塁。3番清宮幸が左前打で続き、4番レイエスが先制19号3ラン。「最初のデッドボールで『あ、矢沢くんで良かった』と思って…」。
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ただ、西武先発の高橋は気持ちを切り替えて、その後はしっかりと無失点を続けた。「いつも必死にやってる姿は素晴らしいなって思いながら見てますけど、初回に3点取られても、このあとを抑えようと『大丈夫』『次、次』ってうなずくのも見えた。そこから、点が取れなかったからね」。
相手右腕に粘投されているうちに、ミスから逆転を許した。2回は清宮幸のファンブル。5回は五十幡の悪送球。2つの失策が大きな失点につながった。一方で“勘ピューター”起用の矢沢は第2打席以降も2安打を放ったが、得点にはつながらず、試合も敗戦。「当たらない日もあるか…当たるときの方が多いけどね。これはもう仕方ない」。
長いシーズンも球宴ブレークまで、あと1カード。「まあ、いろいろありますよ」と、こんな悔しい負け方も時にはある。それでも貯金18で単独首位は変わらず。目標の貯金21到達には、もう負けられなくなったが、新庄監督は「可能性ありますよ」。4勝目を献上した高橋のように、すぐに気持ちを切り替えた指揮官の下、チーム全員で貯金をあと3つ積み上げる。【木下大輔】
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