野尻智紀(TEAM MUGEN) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士 7月19日、静岡県の富士スピードウェイで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の予選が行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得した。2番手は坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手は福住仁嶺(Kids com Team KCMG)となり、この3名が予選後の囲み会見に出席して予選の振り返りと決勝の展望を語った。
■野尻智紀(TEAM MUGEN)ポールポジションタイム:1分22秒417
「前回オートポリスの時、自分たちが苦しんでいたリヤのグリップが出ないところが、少し改善された手応えがありました。まだ難しい部分はありますが、バランスがほんの少し取りやすくなったかなという印象があります」
「今までの方が、アンダーになったりオーバーになったり、この中間がなかなか見つけられなかったところがあったので、その部分でいいステップを踏めていると思います。しっかりクルマの感度が出てきましたし、セットアップに対してよかったなと思います」
──午後の決勝へ向けては
「坪井選手が隣にいますし、昨日のレースペースを見ても優劣は明らかかな、と正直思っています。ただ、まずは自分が良いスタートを決めて、1周目をトップで駆け抜けてこないことには勝機はないと思っていますので、まずはそこに集中したいです」
「その後の展開やペース差については、始まってみないとわからないところなので、ターゲットはスタートです。しっかりと決めて、1周目にトップで帰ってくるところから、まず流れを作るしかないかなと思います」
■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)2番手タイム:1分22秒438
「セクター3が明らかに自分のQ1のタイムから落ちたので、厳しいかなという感じでしたが、セクター2までうまくまとめていたので、ちょっともったいなかったかなと感じています」
「セクター3のどこかで失敗したとかではなくて、ちょっとずつロスしてて。それは乗っていて分かっていたのですが、やはりセクター3を制さないと富士はポールポジションが獲れないですね」
──Q1からQ2へ向けての調整は
「ほとんどしていないです。Q1トップだったので大きく変える必要はないかなというのと、あまり触らない分、運転で頑張ろうと思ったのですが。ポールポジションには届かなかったので、運転手がもうちょっと頑張れたらよかったなと思います」
──午後の決勝へ向けては
「フロントロウからスタートできれば充分だと思いますし、予選のポイントもしっかり獲れました。大事なのは優勝することですし、昨日の段階ではロングランにも手応えを感じているので、しっかり優勝したいなと思います」
「ロングランも、完全にいけますと言えるほどペースを持っているかというと、そうとは限らないのですが、充分にチャンスはあると思いますし、予選より決勝の方が自信を持っているので、なんとか2番手でもレースをしていればチャンスがあるかなと思います。ここで勝って、ライバルとのポイント差を縮めたいですね」
■福住仁嶺(Kids com Team KCMG)3番手タイム:1分22秒773
──金曜のFP2が走行できなかった影響は
「午後に関しては、ロングランができなかったことはかなり痛いですけれども、昨日の午前に走れたことはすごくメリットがあったかなと思います」
「予選は、しっかりとQ1を通ることができましたが、Q2ではセクター3があまり良くなかったので、そこで遅れてしまったかなという印象でした」
「予選アタックは、(ポールポジションを獲った)去年のレベルには届いていないと思います。感触としては悪くないですが、今回に関してはセクター3が全然ダメでした」
──午後の決勝へ向けては
「(ライバルの中では)坪井選手が別次元に入っていて、逆に無限の2台はちょっと苦戦しているのかなっていう印象です。今年僕たちは、ロングランで苦戦している状況で、セクター3が苦手な分、決勝も厳しいと思いますね」
「ただ、実際に走ってみないとわからないですし、こうして前のポジションにいられるということは、優勝のチャンスも出てくると思います。すこしずつヒントが見つかってきている状況なので、今日のレースはしっかりと良いデータが取れるように頑張ります」
[オートスポーツweb 2025年07月19日]