警察庁が開設した犯罪被害者支援のポータルサイト「ギュッとCH(チャンネル)」の画面(同庁HPから) 犯罪の被害に遭った人やその家族が必要とする情報を容易に得られるよう、警察庁は被害者支援のポータルサイト「ギュッとCH(チャンネル)」を開設した。支援に携わる団体や自治体の職員向けの教材動画も掲載。取り組みやイベントなどを告知するX(旧ツイッター)アカウントの運用も始めた。
サイト名は犯罪被害者支援のシンボルマーク「ギュっとちゃん」にちなんで命名。これまでも警察庁のホームページなどで支援について紹介はしていたが、情報が一元化されておらず、分かりにくいとの指摘があった。
新サイトは「殺人・傷害」や「ストーカー」など被害を受けた内容別に検索でき、「保護してほしい」「法的支援を受けたい」「見舞金の支給」など、困りごとにチェックを入れるだけで支援先へ速やかにアクセスできる。自治体ごとに違う支援内容も一覧化され、民間支援団体の窓口なども網羅した。
支援活動に取り組む人向けのコンテンツも掲載。専門家や法務省、文部科学省などに依頼して製作した無料動画で36本あり、1本10分程度で「被害者心理」「トラウマ」などについて学ぶことができる。
警察庁の担当者は「被害に遭った方以外に、支援者や学生など幅広く役立つ情報を届けたい」と話す。各警察本部にも活用を促していくという。