圧巻の横綱相撲で坪井翔がTEAM MUGENの2台を振り切り第6戦富士を制す。第5戦オートポリスに続く連勝

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2025年07月19日 16:50  AUTOSPORT web

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坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士
 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4大会は7月19日(土)、静岡県の富士スピードウェイで第6戦の決勝レースが行われ、2周目にトップに浮上した坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が第5戦オートポリスに続く連勝を飾った。2位は野尻智紀(TEAM MUGEN)、3位は岩佐歩夢(TEAM MUGEN)となった。

 公式予選終了から5時間のインターバルで迎えた第6戦の決勝レース。午前に続き富士スピードウェイは晴天で、気温33度/路面温度49度という厳しい暑さのなか15時15分、フォーメーションラップがスタートした。

 午前の予選では野尻智紀、坪井翔がフロントロウを分け合った第6戦だが、スタートではポールポジションの野尻がトップでTGRコーナーに入っていき、3番手スタートの福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が2番手の坪井に並びかけたが、これを退けた坪井は、1周目のダンロップコーナーから野尻に並びかけた。

 オープニングラップから野尻は坪井を抑え込む動きをみせたが、2周目、メインストレートで坪井は野尻に並びかけると、スリップストリームから抜け出し一気にオーバーテイク。トップに立った坪井は、5周目には1.946秒のマージンを築くなどリードを広げていった。一方野尻には福住、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が接近。ただこれを野尻が防ぐと、上位陣のバトルは落ち着きをみせていった。

 10周を終え、ピットウインドウがオープンすると上位陣のなかでも戦略が分かれはじめた。上位のなかでまず10周終了時にピットに向かったのは、3番手を走っていた福住。さらに7番手の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、9番手を走っていた阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)といった顔ぶれがピットへ向かった。

 また11周終了時には2番手の野尻、序盤からオーバーテイクをみせ11番手を走っていた大嶋和也(docomo business ROOKIE)がピットイン。坪井が引っ張る未タイヤ交換組、野尻を先頭とした交換済みの集団、さらに2番手を走っていた岩佐、序盤4番手につけていた大湯など、レース半ばタイヤ交換を行う集団とで分かれていった。

 そんな展開のなか、トップをひた走っていた坪井は23周を終えてピットに入る。VANTELIN TEAM TOM’Sの素早い作業でピットアウトするも、野尻が先行。福住の前に戻ることになった。しかし、この第6戦の坪井は速さがあり、フレッシュタイヤのスピードを活かし26周目には13コーナーでオーバーテイク。これで坪井がトップに返り咲いた。

 後半、ふたたび大きくリードを築いていった坪井の後方には野尻、さらに福住が続いていたが、21周でピットインしていた岩佐が福住とのギャップを縮め、31周目のTGRコーナーでオーバーテイク。これでTEAM MUGENが2〜3番手を占めることになった。4番手にドロップした福住の後方には牧野、そして13番手スタートながら好ペースをみせてきた大嶋が阪口をかわし、6番手につけていった。

 終盤、上位の位置関係は変化なく、坪井が第5戦オートポリスに続く連勝を飾った。2024年から坪井は富士での4連勝となった。またこの日行われたKYOJO CUPのスプリントを制した斎藤愛未(BigBoss W TEAM TOM' S)との夫婦でのダブルウインを飾っている。

 2位は岩佐の追撃を振り切った野尻。3位は岩佐となった。4位は福住、5位は牧野という結果に。大嶋は自らの100戦を今季最上位の6位で終えることになった。全日本スーパーフォーミュラ選手権第4大会は7月20日(日)に第7戦の予選・決勝が行われる。

[オートスポーツweb 2025年07月19日]

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