「F1に乗る以上、ダサい走りはできない」坪井翔、2連勝で選手権首位へ【SF第6戦富士決勝会見】

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2025年07月19日 18:30  AUTOSPORT web

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坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士
 7月19日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝レースが行われ、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が、第5戦オートポリスから続く2連勝を飾った。2位には野尻智紀(TEAM MUGEN)、3位には岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が入った。決勝後に行われた記者会見には、上記3名と優勝チームの舘信秀監督が出席し、それぞれが決勝レースを振り返った。


■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)予選:2番手 決勝:優勝

「若干スタートの加速が遅く、防戦一方になった部分もあったのですが、コカ・コーラコーナーで福住仁嶺選手(Kids com Team KCMG)を抑えられたのが大きかったかなと思います」

「そのときに、オーバーテイクシステムを防戦に使ってしまったので、切るか切らないかを迷う場面もあったのですが、腹をくくって押しっぱなしで行きました。その結果、2周目で野尻選手を抜くことができたので、今日のレースのターニングポイントだったかなと思います」

「その後のペースもかなり良く、レースをコントロールできたのかなと感じています。決勝ペースには自信を持っていて、それを去年に引き続き発揮できたので、決勝に関してはいいレースだったと思います」

──ランキングトップに立ちました

「シーズンはまだまだ半分残っているので、あまり意識する段階ではないかなとも思うのですが、まずはしっかりと目先のレースで勝たないといけないです。自分は富士でランキングを逆転して、さらにリードしないといけないと思っています」

「なので、今年の富士での4レースでどこまで獲れるのかが、チャンピオン争いにおいて史上最大の課題になると思うので、しっかりとこの富士で獲れるだけ獲ることが大事かなと思います」

──ハースF1のテスト参加決定も力になったのでは

「それは、どうですかね(笑)。まあ、ホットなニュースがある時に勝てるとまたホットなニュースをお届けできますし、そうやってF1に乗せてもらえる機会がある以上、あまりダサい走りはできないですからね」

「しっかりと誇りを持ってスーパーフォーミュラの勝者としてF1に乗れるようにしたいと思いますし、今のところはすごく流れがいいので、この流れを自分で断ち切らないようにしたいなと思います」


■野尻智紀(TEAM MUGEN)予選:ポールポジション 決勝:2位

「ポールポジションからスタートして、TGRコーナーは無事トップだったのですが、そこからの競り合いで負けてしまったので、そこはドライバーの反省点として、もう少しやり切れた部分もあったかなと思っています」

「ただ、今週の決勝のペース差はちょっと厳しいかなという印象で、またやられてしまったなと。『まあ、この位置からだったら何もなければ』というふうに坪井選手陣営に思わせてしまっているところもあると思います」

「自分たちも力をつけて頑張っていかないと、本当に一気にチャンピオンシップの流れを持っていかれてしまうので、頑張らないといけないなという感じです」

──打倒坪井の手応えは

「もちろん悔しさはありますが、少なくともまだ見える位置にはいるので、もう少しずつやっていけば追いつける日が来るのかなと。そういった手応えもあるといえばあります」

「ただ、そのもう少しが大変なのがこのスーパーフォーミュラというか、このモータースポーツでもあると思うので、何か大幅なトライをしなければいけないだろうし、大変な仕事が待っているなとも思いますね」

「とはいえ、レースは何が起こるかわからないので、明日はまたしっかりといい予選をして優勝を狙って頑張りたいと思うので、日曜日はまた違う日になるといいなと思っています」


■岩佐歩夢(TEAM MUGEN)予選:5番手 決勝:3位

「富士でのペースは若干苦戦していて、まだスピードが足りていない印象です。改善しきれないまま、週末が進んでしまっているように感じています」

「順位こそは上の方にいますが、フィーリングは全然よくなかったです。ただ、5番手スタートから3位表彰台という結果は最大限の順位だと思います。結果自体はポジティブに捉えています」

──終盤には野尻にも接近していたが

「野尻選手はとくにターゲットにしていたわけではなくて、とにかくレース全体を通して、自分たちが持っているスピードやペースを最大限に発揮できるレースを目指していました」

「ただ、自分のマシンはストレートスピードが厳しくて、オーバーテイクシステムを使ってやっと戦えるという感覚で走っていたので、かなりオーバーテイクが厳しい状況だと感じるところもありました」

──ここまでのランキング争いについては

「おそらく、ここまで表彰台かリタイアか、というようなレース結果となっていますが、つねに決勝レースで上位にいることはすごく大事なことだと思います。ただ、週末の入りや予選でパフォーマンスが落ちてしまっている部分もあるので、そのあたりが今の課題かなと考えています」


■舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)

「坪井選手は完璧なレースでした。ただ、今朝は予選で少し悔しい思いをしましたね。それでも最近は3〜4番手からスタートして、作戦や坪井の走りが良くてなんとか勝つことも多かったですし、今日は2番手を獲れたので、なんとか勝ってくれるのではないかと思っていました」

──ドライバーズランキングではトップ、チームランキングでは3位になりました。

「そこが、僕が本当にハッピーになれないところで、37号車のサッシャ・フェネストラズのスピードがすこし足りなくて、結果が残せていないので、今日は半分嬉しくて、半分悔しい結果でした」

「ですので、そんなもう1台の方の37号車を、もうすこしスピードを上げなきゃいけないというところで、実は頭がいっぱいです。あしたはその部分も頑張りたいと思います」

[オートスポーツweb 2025年07月19日]

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  • スマートな走りをして優勝を逃すよりはダサい走りをしてでも優勝したほうがよいのでは?F1としてのプライドがあるだろうが、プライドに固執すると優勝は遠のく。
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