バニャイアが今季初ポール獲得。M.マルケス最後に転倒も2番手確保/第12戦チェコGP予選レポート

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2025年07月19日 19:00  AUTOSPORT web

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フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第12戦チェコGP
 7月19日、2025年MotoGP第12戦チェコGP 2日目のセッションがブルノ・サーキットで行われ、MotoGPクラスの予選ではフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得した。代役参戦の中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は20番手、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は21番手となっている。

 今大会からホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が復活。エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)も体調不良から復帰を果たしている。

 7月1日にトレーニング中に怪我を負ったソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)はドイツGPに続き欠場。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)が代役を務める。前戦ドイツで負傷したフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)も欠場。レッドブルKTMテック3はビニャーレスの代役としてポル・エスパルガロを出場させている。また、ワイルドカードとしてアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)が参戦する。

 前半戦のラストを飾るのは5年ぶりの開催となったチェコGP。初日はウェットコンディションで行われたが、2日目は天気に恵まれた。

 午前中に30分間で行われるフリー走行2回目は気温21度、路面温度32度のドライコンディションのなかスタート。セッション前半は前後ミディアムを選択したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が1分53秒923でトップに立つも、フロントにミディアム、リヤにソフトを選択したマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分53秒752でクアルタラロを上回る。

 中盤になるとペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が1分53秒902まで更新。チャンピオン経験者であるマルク・マルケスとクアルタラロに割って入ってみせた。

 しかし、最終的にマルク・マルケスがレコード更新となる1分53秒145までタイムを詰めてトップでセッションを終了。ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が1分53秒319で2番手、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が1分53秒600で3番手につけた。

 ビニャーレスの代役で参戦しているポル・エスパルガロが1分53秒641で5番手と好調。復帰戦となるマルティンは1分54秒055で12番手、代役参戦の中上が1分54秒512で20番手、小椋は1分54秒618で21番手となった。

 フリー走行2回目終了直後に15分間で行われた予選Q1には日本勢やバニャイア、ブルノでの優勝経験があるブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が出走した。

 各車フロントにミディアム、リヤにソフトを選択。直前に行われたフリー走行2回目で上位に食い込んできたポル・エスパルガロが1分53秒163で予選Q2進出圏内の2番手に入る。それを上回ったのは1分53秒131を叩き出したディ・ジャンアントニオ。バニャイアはアタック中に5コーナーでミスを犯すなどセッション前半は6番手と出遅れた。

 セッション終盤になるとバニャイアが再度アタック。セクターベストを更新していき、1分52秒715でトップに浮上した。予選Q2進出がかかる2番手争いはポル・エスパルガロ、ディ・ジャンアントニオ、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)らによる接戦となる。

 バニャイアはライバル勢にタイムを更新されることなくトップで予選Q1を終了。そして1分52秒775を記録したラウル・フェルナンデスが2番手となり、バニャイアとともに予選Q2進出を決めた。

 ディ・ジャンアントニオが3番手、ポル・エスパルガロが4番手と予選Q2まであと一歩届かず予選Q1で敗退。中上は10番手、小椋は11番手と苦戦し、日本勢はスプリントと決勝で後方からのスタートを強いられる。

 ポールポジションが決まる予選Q2は気温22度、路面温度37度のドライコンディションのなか、15分間で行われた。タイヤ選択は予選Q1同様に各車フロントにミディアム、リヤにソフトを選択。セッション前半はマルク・マルケスが1分52秒522でトップ、クアルタラロが1分52秒615で2番手、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が1分52秒644で3番手につけた。

 そして残り5分を切ると各車ラストアタックに入っていく。これまで苦戦を強いられていたバニャイアはライバル勢とタイミングをずらしアタックを開始。ここでバニャイアが1分52秒303を叩き出しトップに浮上。一方ベゼッチはラストアタック開始直後に1コーナーで飛び出して転倒し、さらなるタイム更新とはならなかった。

 マルク・マルケス、バニャイア、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が近い距離感でラストアタックに突入。そんななかマルク・マルケスがセクターベストを更新していき、逆転でポールポジション獲得かに思われた。

 しかし、13コーナーでヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)、マルク・マルケスと立て続けにまさかの転倒。同じタイミングでミラーが10コーナーで転倒する場面も見られた。この結果、予選Q1から勝ち上がったバニャイアが昨年の最終戦ソリダリティGP以来、今季初のポールポジションを獲得した。

 転倒があったもののマルク・マルケスが2番手を獲得、3番手にはクアルタラロが入った。4番手にベゼッチ、5番手にジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が入り今季最高位を獲得、6番手にラウル・フェルナンデス、7番手アコスタ、8番手アレックス・マルケス、9番手ザルコ、10番手ミラーとなった。復帰戦のマルティンは最終周にトラックリミットを超えて12番手で予選を終えている。

 

 

[オートスポーツweb 2025年07月19日]

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