Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士 7月19日に静岡県の富士スピードウェイで行われた、2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦でHAZAMA ANDO Triple Tree RacingのJujuは、全22台中19番手グリッドからスタートし、20位でチェッカーを受けた。
レース後にJujuは、予選で感じたこれまで以上の手応えや、決勝での新たな課題、監督不在となった第6戦で感じたチームのまとまりについて語った。
■SF23での予選アタックに成長。決勝では“1秒以内”から攻めきれず
6月に行われた2日間の富士テストを経て迎えた第6戦。そのなかで得たヒントをもとに臨んだ予選では、Q1A組に出走し、1分23秒278で一時9番手のタイムを刻んだ。最終的に、このタイムはパナソニックコーナーの立ち上がり時の4輪脱輪によりタイム抹消となっているが、大きな手ごたえを感じる走りができたと話した。
「最終コーナーでトラックリミットを出てしまったのですが、あそこまで4輪脱輪すると、むしろタイムロスしているのではないかと思います」
「1分23秒2まで出て、これがQ1のBグループだったらQ2に進出できたかもしれない、とチーム内で話をしていました。Q2が一瞬見えた予選になり、富士での2日間のテストで自分たちが進めてきた方向性が間違いではなかったのだと思いました」
最終コーナーで4輪脱輪するまで、今まで以上のスピードを見せていたJuju。具体的にコースのどの部分で速さを感じていたかを聞くと「ビッグパワーのSFのクルマの最大限を引き出せるようになってきたかなと思います」とJuju、それぞれのコーナーで少しずつタイムアップしていることが結果的に予選一発の速さの向上につながっているようだ。
一方で決勝では、ライバルの直後につけて走る場面が多かったためにダーティエアの影響もあり、オーバーテイクに至らなかった部分を悔やむ。
「スタート自体は悪くかったのですが、コカ・コーラコーナーでコースオフしてしまい、そこでポジションを落としてしまったと感じています。コースオフがなければ、2ポジションほど上げられていたのかなと思います」
「ただ、その後のペースはあまり良くなかったです。ライバルの1秒以内の位置を走っていたので、空力の影響を受けてしまったかなと思います。なので、その状態からあと一歩抜け出すにはどうしたらいいのか、というところが課題だと思います」
さらにこの日の第6戦においては、5月の第5戦オートポリスを踏まえてチームにペナルティが科せられた影響で、Jujuの父でもある野田英樹監督がチームに帯同できないなかでの戦いとなっていた。そのため、手塚長孝チーフアドバイザーが代理の監督を務めたというが、「エンジニアともしっかりコミュニケーションを取れましたし、チームとしての流れはよかった」と、監督不在のチーム体制でも破綻することなくレースを進めることができたと話した。
野田監督も合流する明日の第7戦へ向けては、「今日の予選からいろいろなデータを見てさらにチャレンジして、明日はQ2に進出できるように頑張りたいなと思います」と、まずは初のQ2進出と自己最高の予選結果を目指すとコメント。決勝でもライバルに接近してバトルを仕掛けられる走りを目指す。
[オートスポーツweb 2025年07月19日]