<巨人0−4阪神>◇19日◇東京ドーム
試合を決めたのは、やはり虎の4番だった。0−0のまま進んだ延長11回1死一塁。カウント1ボール1ストライクの3球目。佐藤輝は5番手船迫の136キロカットボールを完璧にとらえ、左中間スタンド上段に突き刺した。キャリアハイの25号が値千金の決勝2ラン。今季最長の連続無得点を23イニングで止め、チームの連敗も2で止めるこれぞ4番の働きだった。
前半戦最後の巨人3連戦。2勝、もしくは1勝2分け以上なら、球団史上初のオールスター前に、巨人との今季勝ち越しが決まる。東京移動前の18日の甲子園全体練習。虎の主砲は「やっぱりジャイアンツを倒さないと、上にはいけないと思うので、頑張ります」と引き締めて東上した。ゲーム差を大きく離しているとはいえ、昨季の王者は侮れない。相手の自力Vも消す、有言実行の1発になった。
大山悠輔内野手(30)も、プロ9年目での通算1000安打に王手をかけた。0−0の7回無死一塁。インコースへの149キロ直球をうまくさばき、打球は一、二塁間を破りライト前へ。無死一、二塁の好機を演出した。2試合、10打席ぶりのヒットで999安打に到達した。この日は5打席1安打1四球。7回以外の3打席は走者を塁に置いた好機で凡退。2本の併殺打と、投ゴロと3打席は好機に凡退していた。大山は「個人的には反省することばっかりなんで、反省して明日しっかりやりたい」と話した。
大山は7月4日DeNA戦(横浜)での休養を兼ねたベンチスタート以外は、5番一塁で87試合に出場。
|
|
4本塁打、41打点、打率2割6部2厘を刻む。チームメートで同学年の近本光司外野手(30)が、6月7日オリックス戦で通算1000安打を達成したばかり。達成すればプロ野球通算324人目になる。「チームの力で勝てたところが一番じゃないかな」。巨人3連戦勝ち越しへ、打線の支柱が、ナインを代弁した。【伊東大介】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。