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2025年07月20日 11:00 ねとらぼ
限定公開( 3 )
少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは、YouTubeに投稿された花壇のすみっこで始めたメダカビオトープの立ち上げから120日間の記録です。動画は2022年10月に公開。現在も視聴者からコメントが寄せられており、記事執筆時点で25万回以上再生されています。
投稿者は、イポイポさん。YouTubeチャンネル「イポイポアクア」では、ビオトープやアクアリウムの動画を発信しています。今回紹介する動画では、玄関脇にある花壇にビオトープを設置。5月上旬に始まった立ち上げからの記録を約16分にまとめています。
睡蓮鉢は、夏の水温上昇を考慮して、陶器製の直径51センチ・水容量35リットルの小さすぎないサイズをチョイス。ここに底床材として赤玉土を入れるのですが、三層構造のレイアウトにすることで、メダカたちに異なる水深を楽しんでもらう計画を立てました。
具体的には、深さ25センチの睡蓮鉢に、1階は赤玉土を3センチ、2階は8センチ、3階も8センチ盛り、深い部分と浅い部分を作る構想です。実際に2階・3階を作る際は、土留め用の石を並べてから、そのすき間に赤玉土を入れる形で組み立てています。
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また階ごとに水生植物も住み分けをしており、1階にニューラージパールグラス、2階にウォータークローバームチカ、3階にロタラロトンジフォリア、ナガバオモダカ、ミニシペラス、ウォーターミントの苗をポットから出して植えています。注水後はアマゾンフロッグピットも。緑が入って一気に華やかになりました。
1日目は睡蓮鉢のレイアウトと注水まで。最後に、まき忘れていたという緩効性肥料であるイニシャルスティックを差し込んでいます。
2日目は、バクテリアの定着を加速させるため、最初の生体を先行的に投入しています。しっかり時間をかけて水合わせをし、その間に睡蓮鉢の周りに植栽を施しています。
投入されたのは、背に光沢のある改良品種「幹之メダカ スーパー光」で、オス1匹・メス2匹。次に生体が投入されたのは立ち上げから9日目。「幹之メダカ スーパー強光」の3ペアに、エビとタニシも加わり、少し賑やかになってきました。
11日目になると、水生植物の成長が目立ってきました。思った以上に成長が早く、「間引きながら管理していく必要がありそうです」とイポイポさん。15日目にアクションカメラで水中映像も撮影していますが、すでに癒やされるような美しい風景が広がっています。
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19日目には、メダカの卵を人工の産卵床を使って採卵し、水槽に移してマクロ映像を撮影。受精後の透明な卵を観察しています。細胞分裂を繰り返すことで胚盤が形成され、胚体からメダカの体に。産卵から3日目に頭部や目の形、4日目に心臓の鼓動も確認できるようになり、5日目には回転運動が始まりました。そして8日目、殻を破って出てくる瞬間も捉えています。
その後、メダカの稚魚たちが元気に泳ぎ回る光景が見られました。成長の様子はダイジェストですが、見た目が徐々に変化していくのを確認できます。そして孵化してから59日目(立ち上げから84日目)、十分大きくなったころに、親たちが暮らすビオトープに合流しています。さらに賑やかになった水中映像にほっこり。
動画の最後では、立ち上げから120日目の様子が映ります。維持管理によって、より自然環境に近い風景ができあがっており、睡蓮鉢の周りに植えられた植物の成長もみられ、ほどよい半日陰の環境になっているようでした。変わらず元気なメダカたちの姿に癒やされますね。
メダカビオトープの立ち上げから、産卵、親子の合流までの一部始終をまとめたクオリティーの高いこちらの動画には、「素晴らしいビオトープと素晴らしい映像で感動しました!」「メダカたちに対する愛情があふれており、また映像も奇麗で感動します」「改めてビオトープのおもしろさとめだかのかわいさを再確認させてもらいました!」「めっちゃすごーい」「最初からエンディングまで感動しっぱなし」などの声が上がり、最近のコメントでは「イポイポさんの動画を参考に睡蓮鉢でメダカを飼い始めました! 毎日楽しいです!」という声も寄せられています。
YouTubeチャンネル「イポイポアクア」では他にも、自作のろ過装置を使った「小川せせらぐ苔のビオトープ」の動画などが公開中。アクアリウム・ビオトープの情報はX(旧Twitter:@ipo88)で発信されています。ちなみに、イポイポさんはさまざまなジャンルの動画を投稿しており、ニコニコでは電子工作系の動画も公開されています。
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画像提供:YouTubeチャンネル「イポイポアクア」さん
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