コンディション変化に翻弄。「まったくグリップがなかった」なか、坪井翔が今季初ポール【SF第7戦予選会見】

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2025年07月20日 12:10  AUTOSPORT web

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坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士
 7月20日、静岡県の富士スピードウェイで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の予選が行われ、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)がポールポジションを獲得した。2番手は太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3番手は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)となり、この3名が予選後の囲み会見に出席して予選の振り返りと決勝の展望を語った。


■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)ポールポジションタイム:1分22秒940

「昨日はポールポジションが獲れなかったので、『今日こそは』という思いで走りました。ただ、Q1に関しては昨日のコンディションと違っていてまったくグリップがなかったです。タイムはもちろん遅くて、ギリギリ通過することができたのでよかったですが、正直なところ、走っている最中にも『落ちたかな』というような手応えでした」

「それでもQ2に向けて、Q1から時間があまりなかったので手立てもなく、今あるベストを尽くすしかないかと思って走りました。Q1よりは運転もうまくいったところがあり、しっかりと1周出し切れたかなと思いつつも何番手だろうかという感覚で、順位を聞くまでは怖い気持ちもありました」

「昨日は狙っていたポールポジションが獲れなかったので悔しく、今日は狙える雰囲気があまり感じられない中でのポールポジションとなり、昨日とのギャップに違和感がありますが、ひとまず昨日のリベンジをしっかり達成できました」

「今シーズンは、予選で前に並べないという課題が大きかったので、こうしてポールポジションからスタートできれば、自ずと表彰台争いはできるかなと思います」

──決勝へ向けた手応えは

「昨日のコンディションのままなら分かりやすいのですが、おそらくそのような感じではなさそうなので、予選や昨日の決勝のデータを踏まえて、どうするかを考えていきたいなと思っています」

「ライバルも、昨日のデータを踏まえてくるので手強いとは思いますが、僕たちも昨日のペースにプラスアルファの何かを見つけられれば勝つことができると思うので。あと昨日は、スタートですこし失敗してしまったので、まずはスタートから1周目までにしっかりとトップを守れるようにできれば、勝算はあるかなと思います」


■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)2番手タイム:1分23秒021

「クルマの感覚は良かったので、正直、出し切ったかなという印象です」

「Q1からQ2に向けてアジャストで、もう少し合わせたかったと思うところはありますが、それでもアタック自体はすごく良かったので、2番手グリッドという充分勝てる位置に満足しています」

「コンディション変化は暑さの面もあると思いますし、おそらく路面の状況も昨日に対して少し悪いのかなという印象があったので、そこも踏まえた合わせ込みがうまくいったかなと思います」

──決勝へ向けては

「決勝のペースについてはかなり自信があるんで、ついていけるかなと思っています。スタートで前に出られればその方がいいですが、スティント後半は割と分があるかなと感じていますので、一騎打ちの展開に持ち込めれば、チャンスもやってくるかなと思っています」

「もちろん気持ちでは負けないですし、これから坪井選手とチャンピオン争いをしていく中で、『僕が近くにいたら嫌だな』と思われるようなレースをしないといけないと思っています」


■佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)3番手タイム:1分23秒095

「昨日の予選上位のオンボードを見ると、結構フロントが入って少しフラフラな雰囲気を感じて、自分たちもテストの段階でそういった雰囲気のセットをデータとして持っていたので、その方向性に調整したらばっちりハマったという感じでした」

「加えて、今日は予選の時間が遅いので気温が暑くなること想像していましたし、路面コンディションが悪くなる方向だということも予想していたので、バランスの変化に合わせられたところが良かったなと思います」

「グリップは落ちていますしダウンフォースも減っているなかで、いかにバランスを合わせていけましたし、クルマの調子も良かったのかなと思います。4輪脱輪のリスクを負わないように走っていた部分もあったので、そこはみんな同じ状況ですが、現状の出せる部分は出し切ったのかなと思います」

──決勝へ向けては

「昨日は、決勝のロングランペースが少し苦しかった印象なので、そこをしっかりと調整したいですね。坪井選手についていけるペースで走れれば、優勝も見えてくるかなと思うので、そこに対しては集中していきたいと思います」

[オートスポーツweb 2025年07月20日]

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