現WRC王者のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2025年WRC第8戦エストニア 7月19日(土)、エストニアにて2025年WRC世界ラリー選手権の第8戦『ラリー・エストニア』のデイ3はSS9からSS17の走行が行われ、トヨタ・ガズー・レーシングWRTのオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が連日の総合首位に立っている。同チームのレギュラーである日本人ラリードライバー、勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合6番手で大会3日目を終えた。
そんなデイ3を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合9番手
「朝のループのSS4本を終えて、望むスピードを探っているところだ。これからはアイデアを集めて、エンジニアのギャビンといっしょにブレインストーミングをし、何か素晴らしいことを考え出そう!」 「ラリーのもっとも長い一日を通して、ずっと僕たちといてくれてありがとう! みんなの応援に励まされて、さらにプッシュしようと思った。ぐっすり眠って、また明日会おう!」
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合10番手
「また一日が終わり、週末にかけて引き続き積み重ねていけることをうれしく思う。最初の走行は、掃除役をしたせいで大変だった。限界を見つけようとしながらも、行き過ぎないように努める必要があった」
「まだマキシマム・アタックはしていないが、かなり快適に感じているので、このプロセスを信頼しようとしている。明日は雨が降るようなので、ちょっと面白くなるかもしれないね」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合11番手
「今日は掃除役を務めることが多かったが、それでもこの超高速のステージでとても楽しい時間を過ごしている。午後も同じシナリオだった。僕たちは上の順位のクルマの近くにいるよう努めていく」 「とても楽しかったし、掃除役もだいぶした。僕たちの一日はそんなふうに過ぎていった。明日も同様なので、学びを続けてフィンランドに向けて準備をしていくよ!」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合2番手
「今朝はいくつかミスを犯してしまった。マシンに良いフィーリングやリズムが感じられず、いつもどおりの走りができなかった。正直に言って、僕は苦戦している。一日経っても改善されず、本来のドライビングができていない」
「今日はティエリー(・ヌービル)と争っており、時にはチームにとってかなり不快な場面があったことは承知しているが、それでも僕たちは確実に結果を出した。オリバー(・ソルベルグ)はラリーで独走しているので、僕たちは自分たちの戦いにおいてプッシュする必要がある」
「明日は新しいセクションがたくさんある。最初のステージは誰にとっても初めてのところなので、面白くなるだろう」
●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合3番手
「全体的に今日は良い一日だった。走行中のフィーリングは良かったし、ステージは素晴らしかった。現時点で総合3番手にいられてうれしい。オィット(・タナック)とはそれほど離れていないが、オリバー(・ソルベルグ)に近づくためにできることは何もなかった。僕たちは今の順位に満足しなくてはならない」
「チームは僕たちに対してとても率直で、2台ともフィニッシュすることを望んでいる。特にオリバーはマニュファクチャラーズポイントを獲得できないので、僕は今日の午後は何のリスクも冒さなかった。明日どうなるか見ていこう。チャンピオンシップの戦いを最大限に活かすために、スーパーサンデーの追加ポイント獲得を目指していくよ」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合5番手
「今日のステージはとても楽しかったし、走行中は面白さがあった。それにタカ(勝田貴元)と本当にいいバトルができたのもうれしかった」
「今日はだいぶ掃除役をしたので、どのクルマもそのおかげでタイムを伸ばしていた。僕たちは掃除役をすることによるチャンスを最大限に活用できなかったが、カッレ(・ロバンペラ)に追いつくのは本当に難しかっただろうから、後悔はない」
「明日は誰にとってもまったく新しいステージとなるので、いいことだ。なぜなら、僕たちは今日のステージを初めて体験したクルーだったからね。明日は誰にとっても競争の場が公平になる。僕たちはスーパーサンデーでプッシュして、総合的に可能な限り良い結果を出したいと考えている」
■トヨタ・ガズー・レーシングWRT
●オリバー・ソルベルグ(#99 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「今日もまた素晴らしい一日だった。一貫性のあるスピードを保ち続け、ミスも犯さなかった。ギャップを拡げる計画はなかったし、昨日よりも良い出走順で臨むライバルたちが反撃してくると予想していたので、タイム差を拡げられたのは素晴らしいことだ」
「クルマは本当に調子が良く、自分の走りだけに集中することができている。午後は新しいことを学びながら、スピードを少しコントロールしようと試みたが、それでも楽しむことができた。明日もまた、今日と同じリズムで走り続けることに努めるよ」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手
「今日も、昨日とほぼ同じように難しい一日だった。このラリーのステージはつねに、とても気持ちよく走ることができるのだけど、今回は全力で挑んでもペースが足りず、これ以上は何もできない状況だ」
「道幅が狭く路面が軟らかい道に関しては区間タイムのペースは良いのだが、道幅が広く路面が硬く締まっている道ではペースが上がらなかった。明日のコンディション次第だけど、雨で状況が変わる可能性もあるので、できる限り頑張りたい」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合6番手
「今日は、昨日よりも明らかに良いフィーリングでした。クルマを改善するための、良いセッティングの方向性を見つけることができました。ステージ自体は楽しいのですが、良いタイムを出すためには高い集中力が求められ、道幅の狭いトリッキーなセクションはそれほど簡単ではありません」
「自分とアドリアン(・フルモー)のタイム差は午前は僅差でしたが、午後は何かが少しおかしいように感じました。それでも明日はうまくいくと思いますし、チームのためにできるだけ多くのポイントを獲得できるようにベストを尽くして戦います」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合7番手
「今日は望んでいたような一日にはならず、期待していたように順位を上げることができなかった。各ドライバーのタイム差は非常に少なく、大きな差をつけることは困難だった」
「いくつかのステージではドライブフィールは悪くなかったけれど、トップのタイムに挑むにはスピードが少し足りていなかったようだ。より良いフィーリングを見つけようとセットアップを試すなかで、明日に向けて良いアイデアを得られたと思うので、明日はベストを尽くすよ」
■トヨタ・ガズー・レーシングWRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合8番手
「悪くない一日だったと思う。昨日の出来事により、順位争いをするのは難しい状況だったので、クルマに良いフィーリングを感じ、良いドライブを心がけ、次のフィンランドに向けてできることの準備に取り組んだ」
「スタート順が依然大きな影響を及ぼしていることを考えると、いくつかのステージのタイムはそれほど悪くなかったと思うので、明日もこの調子で走り続けたいと思う」
[オートスポーツweb 2025年07月20日]