中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)/2025MotoGP第12戦チェコGP 7月19日、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスに参戦しているLCRホンダは、中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)がブルノ・サーキットで行われた第12戦チェコGPのスプリントレースでのクラッシュで負傷したことにより、決勝レースを欠場すると発表した。
トレーニング中に怪我を負ったソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は、前回の第11戦ドイツGPと第12戦チェコGPの2連戦を欠場。チームは前大会では代役を用意しなかったものの、昨年まで同チームで戦っていた中上貴晶をチェコGPで走らせていた。
ワイルドカード、ホンダファクトリーチームでの代役参戦に続き、今季3度目のエントリーとなった中上は、金曜日の乾きつつあるコンディションで苦戦し、初日21番手。晴れ空で迎えた2日目の予選では、セクター1と4でわずかにタイムを失い、20番手となった。
2日目午後のスプリントレースでは、スタートで出遅れて一時最後尾まで後退するも、オープニングラップの混乱を抜けて18番手にポジションを上げる。しかし、2周目の3コーナーでアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)が中上のイン側に入るも止まりきれず接触し転倒。中上はうずくまったまましばらく起き上がれないほど、地面に激しく叩きつけられた。
クラッシュ直後は目立った外傷は無く、軽度の打撲と見られていたものの、右脚の痛みを訴えた中上はメディカルセンターでの検査を実施。その結果、右膝の後十字靱帯の損傷が判明し、中上は決勝レースの欠場を余儀なくされることとなった。
チームは今後、医療チームの下でさらなる精密検査および治療とリハビリを進める予定だとしている。
[オートスポーツweb 2025年07月20日]