『体型がなんかビミョーなぐ~たら女子が10日で変わった ひねって伸ばす ふわトレッチ』(KADOKAWA、くもや あきこ著、ちぴ監修)より◆40代からでも美ボディはつくれる
「なんか痩せた?」
お世辞でも社交辞令でもなく、素でこう言われたら「ドヤァ」ってなりませんか?
『体型がなんかビミョーなぐ〜たら女子が10日で変わった ふわトレッチ』(KADOKAWA、くもや あきこ著、ちぴ監修)の著者・くもやさんが、まさにこれ。しかも10日間ふわトレッチを続けただけで、子供たちから称賛されたというのです。
ふわトレッチとは、美ボディ講師ちぴさんが考案したメソッド。「筋トレとストレッチのいいとこどり最先端」で「ふんわりしなやかな美ボディになれる」と、オンラインを中心に大人気。
ちぴさん自身も3児の母ですが、丸みがありつつも引き締まっているという、理想のボディをキープしています。
◆なりたい体型から遠ざかるのは、なぜ?
痩せたい。キレイになりたい。とは思っていても、出産や更年期など、肉体の変化は免れない女性にとって、目指すキレイから迷子になっている人も多いのではないでしょうか。
「キレイになりたい気持ちはある。でも何から手を付けていいかわからず、気づけばぐ〜たら過ごしてしまう」
「キレイになりたい気持ちは人一倍。自己流で運動しているが、目指す体型には近づいていかない」
本書では、このふたつのタイプをあげています。ただ単に食事を抜いたり、やみくもに筋トレをしたら、「なりたい体型」からは遠ざかってしまう危険性も。一番大切なのは、心身の健康をベースにして無理せず体を整えていくことだと思うのです。
「体をひねって伸ばすだけ」で「必要な筋肉を育てながら不要なぜい肉を落とせる」。これがふわトレッチの基本。1日数分の継続で、あなたの「なりたい体型」が叶います。
◆焦らずじっくり、なりたい体型になる方法
ふわトレッチに挑戦する前に、守ってほしい3つの約束を本書から抜粋しますね。
1. 呼吸を止めない
呼吸を止めると身体が緊張してしまい、動かしたい部位を上手に使うことができません。
2. 最小限の力で
身体の奥のインナーマッスルを動かすのが、ふわトレッチの最大の目的。余計な力が入ると、アウターマッスルばかり使ってしまいます。
3. 急がずゆっくり丁寧に
筋トレの“動”とストレッチの“静”の要素を組み合わせたのが、ふわトレッチ。焦らず、ゆったり行いましょう。
本書で紹介しているのは、「6つの部位に対して4つのふわトレッチ。全部合わせると24種類」。欲張りたいのはやまやまですが、「全部やってはいけません」と本書。まずは少しずつ着実にやってほしいのです。
目標は、「ふわトレッチを1日1種類。ひとまず10日間続ける」。美ボディは一日にしてならず。次はいよいよ、二大ラスボスの攻略法です。
◆二大ラスボス、お尻とお腹を制覇せよ
スタイルの要であり、着こなしでもダントツで差が出る部位といえば、お尻とお腹ですよね。特にお尻の鍛え方は難しく、エクササイズでもここだけテンションが下がる人いませんか。ふわトレッチは違いました。
実際に私もやってみたのですが、場所もとらずに隙間時間に実行可能。基本は股関節の可動域とやわらかさです。将来の歩行のためにも、股関節の柔軟さを今から身につけておきましょう。
お腹というと、まず腹筋運動が浮かびますが、ふわトレッチはやはり「ひねる」「伸ばす」がメイン。ゆっくり、じっくり、意識しながら体を動かしていると、インナーマッスルに効いているのがわかります。
どのメソッドもラクではあるのですが、終わった後は、体がじんわり熱くなります。これなら毎日できるかな、という適度な負荷が、ほどよい達成感を生んでくれました。
◆体もメンタルもしなやかに
「“無理”してキレイになれるなんて、大間違い」というちぴさんの言葉が、ぐ〜たらしがちな私達や、頑張りすぎてあきらめがちな私達の、最高の励みになります。
楽しくて、気がついたらキレイがくっついてきた。体もメンタルも最高で、自分が好きと言える。そんな日々を、ふわトレッチからはじめてみませんか。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx