全国高校総体陸上(25〜29日、広島・ホットスタッフフィールド広島)の男子200メートルで、東京学館新潟の佐藤克樹(3年)が初優勝を狙う。昨年は自己ベストの20秒76で2位。周囲の期待も高まる今季は、堂々とタイトルを奪いにいく。
「今年は優勝にこだわりたい」。思いは強い。昨季までは100メートルも兼ねていたが、今季は個人種目を200メートルだけに絞った。「得意な200で、しっかり出し切る」。春先からコーナーの走り方など200メートルに集中して練習してきた。冬場のトレーニングで体重は2キロ増えて72キロと筋力もアップ。準備はできている。
田村和宏監督(46)も「疲労や体力的なことを考えれば専念した方がいい」。インターハイは酷暑下の連戦。当然、コンディション面のメリットは大きい。400メートルリレーにも出場するため、スピードはそこで確認する狙いだ。
昨年のインターハイは2位も、U20日本選手権では高校での全国大会初優勝。U20世界選手権(ペルー)にも初出場した。「オリンピアンになりたい。世界で通用する選手を目指す」と経験を積み、将来の目標をはっきり言葉にするようになった。実現するためにもインターハイ優勝はステップの1つになる。「必ず取りたい」。視界には、表彰台の最も高い位置しか見えていない。【斎藤慎一郎】
◆佐藤克樹(さとう・かつき)2007年(平19)6月3日生まれ、南魚沼市出身。陸上は北辰小3年から本格的に始める。六日町中1年から400メートルを始め、3年の全国中学大会で優勝。東京学館新潟では100メートル、200メートルが中心。24年は県高校総体、北信越高校総体200メートルでいずれも大会新で優勝。県高校総体の200メートルは昨年、今年と2連覇。180センチ、72キロ。
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