ソフトバンクが3発快勝で、連勝を今季最長タイの5に伸ばした。0−0の3回に野村勇内野手(28)が先制&決勝の9号ソロを放つと、4回には谷川原健太捕手(28)が4年ぶりのアーチ。今季2戦2敗だった西武の武内夏暉投手(23)を5回5失点で降板させた。6回には周東佑京内野手(29)の2号2ランでダメ押し。前半戦の首位ターンは逃したが、月間勝ち越しも決め、50勝に到達した。
◇ ◇ ◇
デーゲームで日本ハムが勝った時点で、前半戦の首位ターンは消滅した。だが、ソフトバンクはお構いなし。今季3度目の1試合3本塁打で西武に快勝した。貯金は最多更新の「16」。首位との2ゲーム差を2試合連続でキープした。小久保裕紀監督(53)は「向こう(日本ハム)は負けないので、こっちも負けないようにやるだけです」と、新庄ハムに食らいつく。
野村が3発快勝の起点だった。0−0の3回、先頭で武内の初球を「完璧」に仕留めた。「めちゃくちゃかみました。真芯でした」。自画自賛のアーチは左翼席の上段に着弾。今季9号が決勝ソロだ。前半戦だけでキャリアハイに1本差と迫り「すごくいいペースで打てている。まずは早く10本打ちたい」。見据えるのはルーキーだった22年の10本塁打超え。その先に「15本を目指していきたい」と目標を上方修正した。
谷川原も4年ぶりのアーチで続いた。4−2の4回、先頭で武内のスライダーを右翼席へ運んだ。野村同様に初球を仕留め「久々すぎて気持ち良かった」とプロ1号を放った21年以来の感触をかみしめた。今季2戦2敗だった難敵の武内を攻略し、5回までに5得点。ダメ押しは周東弾で、6回に2号2ランを放って勝利を手繰り寄せた。
|
|
今季3度目の5連勝。初戦は西武のエース今井から勝ち星を挙げ、昨季の新人王左腕の武内まで沈めた。前半戦の最終戦は今季最長6連勝がかかる一戦。21日は相手先発が隅田で、西武の「最強投手陣」相手に同一カード3連勝を目指す。
7月は12勝4敗1分けとし、6試合を残して3カ月連続の月間勝ち越しも決めた。勝負の夏戦線で、連覇を目指すソフトバンクが波に乗っている。【只松憲】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。