マルク・マルケスが今季8勝目。復帰マルティンは7位で完走/第12戦チェコGP

1

2025年07月20日 22:20  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第12戦チェコGP
 7月20日、2025年MotoGP第12戦チェコGPの決勝レースがブルノ・サーキットで行われ、MotoGPクラスのマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が勝利を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は14位だった。

 サマーブレイク前最後のレースとなる今大会でホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が復帰。一方、前戦ドイツで負傷したフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)は欠場となった。レッドブルKTMテック3はビニャーレスの代役としてポル・エスパルガロを、ヤマハはワイルドカードとしてアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)をそれぞれ出場させている。

 7月1日にトレーニング中に怪我を負ったソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)の代役として中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)が金曜日から出場していた。しかし、土曜日に行われたスプリントではアウグスト・フェルナンデスに巻き込まれ転倒。右膝の後十字靱帯の損傷が判明したことで、決勝レースの欠場を余儀なくされた。中上の欠場により、決勝レースには全21台が出走する。

 10分間で行われたウォームアップ走行ではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分53秒634でトップ。マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が1分53秒656で2番手、1分53秒735でアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が3番手だった。

 グリッドの1列目はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2番手にマルク・マルケス、3番手にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が並んでいる。

 決勝日は晴天に恵まれ、気温27度、路面温度44度のドライコンディション。タイヤ選択はフロントにミディアム、リヤにソフトを選択したヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)を除く20台は前後ともにミディアムを装着している。

 21周の決勝レースがスタートすると、バニャイアがホールショットを奪うもスプリント同様に3コーナーでマルク・マルケスが仕掛けていく。しかし、ここはバニャイアがトップに戻る。このドゥカティ同士のトップ争いに割って入ったのがベゼッチで、マルク・マルケスをパスし2番手に浮上した。

 2周目、2番手に上がったベゼッチが勢いそのままにバニャイアを1コーナーで抜きトップに立つ。ペースの良いベゼッチを逃したくないマルク・マルケスは、3コーナーでバニャイアをかわす。

 その後、アレックス・マルケスは12コーナーでジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)を巻き込んでしまい転倒。ノーポイントに終わってしまった。

 3番手に落ちたバニャイアはペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)にもパスされ4番手に後退。スプリントで3位表彰台を獲得したエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が決勝でも好調で、バニャイアの背後に迫る。バスティアニーニは6周目にバニャイアを抜き4番手に浮上した。

 しかし7周目の3コーナーで4番手のバスティアニーニが単独で転倒。怪我はなかったものの、ペースが良かっただけに悔しい結果となってしまった。

 トップ争いはベゼッチとマルク・マルケスが接近戦を演じ、0.5秒差でアコスタが続く。8周目、これまでベゼッチの背後で走行していたマルク・マルケスがしかけてトップに浮上。ベゼッチのタイムが落ちたこともあり、9周目には早くもマルク・マルケスがギャップを広げにかかった。

 レースが折り返し地点を迎えると、トップのマルク・マルケスと2番手のベゼッチとの差が1.3秒となり、アコスタがベゼッチに迫る。4番手のバニャイアは1.5秒ほど離されて表彰台争いには遠い位置を走る。その後方ではマルティンが5つポジションを上げ7番手を走行。復帰戦ながら好走を披露する。

 アコスタに背後まで迫られたベゼッチだったが、タイムを上げアコスタとの差を徐々に拡大。その後ろでは4番手のバニャイアがアコスタとの差を詰めていくも届かない。

 一方、最終的に2秒のギャップを築いたマルク・マルケスがトップチェッカーを受け5連勝を達成。シーズン8勝目を挙げてサマーブレイクに入ることになった。2位にベゼッチ、アコスタは3位に入り今季初の表彰台を獲得している。

 バニャイアは一歩届かず4位、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が5位、6位にクアルタラロ、マルティンは復帰戦を7位で終えた。フェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は8位でフィニッシュしたが、ロングラップペナルティを消化できずに3秒ペナルティが課されて11位となった。

 小椋は後方からのスタートながら粘りの走りを見せて14位でフィニッシュ。2ポイントを持ち帰ることに成功し、前半戦を締め括っている。

[オートスポーツweb 2025年07月20日]

このニュースに関するつぶやき

  • マルティンがいきなり7位なのは、さすがですね。ベッツェッキのおかげ。
    • イイネ!4
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定