競泳男子400メートル個人メドレーで24年パリ五輪(オリンピック)銀メダルの松下知之(19=東洋大)が、AIからレースプランの助言? を受けた。
シンガポールで開催中の水泳の世界選手権で、27日から競泳が開幕。現地への出発を前に21日、都内で行われたテレビ朝日主催の日本代表選手壮行会に出席した。
同社では過去の膨大なデータを蓄えた「AIアクア」がスタジオに登場し、レース展開の予想などを行うという。この日の壮行会にも早速参加し、松下は「自分が400メートル個人メドレーで金メダルを取るためには、何が必要ですか」と尋ねた。AIアクアは分析後に、以下の答えを出した。
「松下選手がメダルを取る確率は78%です。金メダル22%、銀メダル33%、銅メダル23%と計算しました。金メダルを獲得するための鍵はラスト50メートル。最大の武器、自由形を生かすために前半は我慢と粘りの泳ぎを…」
松下の最大のライバルは世界記録4分2秒50を持つパリ五輪金メダルのレオン・マルシャン(23)で、自己記録4分8秒61の松下はこの日も前半から攻める展開のレースを誓っていた。
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「前半は我慢と粘りの泳ぎ…」という答えに、メインキャスターの松岡修造氏(57)は「(AIアクアは)一緒に放送する仲間なんですよ」としつつ「どうして(松下の言葉を)信じられないんだ!」と絶叫。会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
感想を求められた松下は「いいお言葉をいただいたなと。前半我慢と言っていたので。自分はAIを超えるレースをしようと思いました」とキッパリ。ファンから大きな拍手が送られた。【松本航】
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