【フィギュア】鍵山優真が勝負曲「トゥーランドット」で今季初戦V 冒頭の4SでGOE満点記録

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2025年07月21日 18:29  日刊スポーツ

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表彰式を終え笑顔で引き揚げる優勝した鍵山(撮影・鈴木正人)

<フィギュアスケート:名古屋市スケート競技会 みなとアクルス杯>◇21日◇愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー◇男子フリー



ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、今季初戦を優勝で飾った。フリー181・66点で、合計277・33点。「まだまだ自信がたりない。もっとたくさん練習を積んで、後半でも疲れた中でも踏ん張れるようにしたい」と受け止めた。


26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)を控える今季の初戦で、開催国イタリアの名作オペラ「トゥーランドット」を初披露。リンク中央奥からジャッジ側に向かって駆け出すと、両手を大きく使って表情豊かに演じた。冒頭の4回転サルコーでGOE(出来栄え点)満点となる4・85点を記録する完璧なスタートを切ると、その後は4回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)−オイラー−3回転サルコーなどを決めた。


ただ、「本番の緊張感がマイナスな方向に働いてしまったのかな」と後半は失速。ジャンプが空中でほどけるミスが重なるなど、本調子とはいかなかった。


それでも、同演目で、06年のトリノ五輪で欧米以外から男女通じて初の頂点に立った荒川静香さんばりの優雅なイナバウアーもお披露目。立ち見も出るほどに盛況となった会場を沸かせた。感情を乗せたプログラムに「シンプルに美しく見せることが一番難しい。余韻の残し方やエッジの感覚を見てもらいたい」とうなずいた。


4年に1度の大舞台で、頂点に立つための勝負曲。「最終的にはオリンピックという舞台でこのプログラムを完成させたい」と、一点を見据えて試行錯誤を重ねていく。既に「勝手に鳥肌を立てている」と、この曲を背に輝く姿をイメージはできている。


次戦はサマーカップ(8月9〜12日、木下カンセーアイスアリーナ)に出場予定。「しっかりと自分を追い込んで、もっと完璧にしあげていきたい」と積み重ねていく。


2位は255・10点で山本草太(MIXI)、3位は162・51点で三原庸汰(金沢学院大)だった。

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