<ヤクルト7−6広島>◇21日◇神宮
確信しつつも祈るように判定を待った。ヤクルト赤羽由紘内野手(24)が“サヨナラリプレー弾”を決めた。
2点を追う9回2死一、三塁。広島ハーンの初球の内角低めスライダーをすくい上げた。打球は左翼ポール際に舞い上がった。ただ打球はスタンドへは届かず、フェアゾーンに転がった。赤羽は三塁ベースに到達し、2人が生還。同点三塁打かと思われたが、審判団が「自らの判断で検証を行います」とアナウンスした。リプレー検証の末、打球は左翼ポールをわずかにかすめていた。
判定を待つ静寂が解かれ、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。三塁ベース上では寺内ベースコーチから「多分ホームランだよ」と伝えられ、本塁打の自信はあった。1軍公式戦では自身初のサヨナラ弾はリプレー検証の珍事となった。お立ち台で「素直にうれしい気持ちでいっぱい」と声を張り上げた。10年にリプレー検証導入後、ビデオ判定で結果が覆ってサヨナラ本塁打となったのは初だった。
▽ヤクルト山田(球団記録に並ぶ通算304号)「もっと早く打ちたかったのが本音ですけど、池山さんに並べたのは素直にうれしい。自分の力だけではない。周りに感謝の気持ちを持ってプレーをしていきたい」
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