
「責任のわりに給料が安い」といった理由で、管理職への昇進を拒む人は珍しくない。しかし、もっと根源的な理由から管理職を拒否する人もいるようだ。千葉県に住む40代の男性(営業/年収1000万円)は、「もっと嫌なことがある」と、その強い信念を語った。
男性が管理職になることを頑なに拒むのは、自由を奪われ、会社の上層部に隷属する立場になることを嫌悪しているからだ。その感情を、男性は強烈な言葉で表現する。
「責任のわりに給料が安いのはその通りですが、もっと嫌なのが会社役員の犬というか奴隷になってしまうことです。会社から金を渡されて金で飼い慣らされている感があり、そこには言論統制が敷かれ」
まるで独裁政権下の盲目的な幹部に成り下がる、とでも言わんばかりの勢いだ。(文:篠原みつき)
「保身するしかない立場になるのは御免」
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昇進すれば、ある程度の権限が与えられるのが一般的だ。しかし男性は、その権限すらも会社が管理職をコントロールするための道具に過ぎないと喝破する。
「形的には権限があるのですが実際は『飼い慣らされるための権限』しかないので、私はそのようにはなりたくないです」
会社の方針に異を唱えることもできず、ただ自分の立場を守ることだけに腐心する。そんな働き方は、男性のプライドが許さないのだろう。
「保身するしかない立場になるのは御免です」
たとえ高い報酬を得られたとしても、自身の意思を殺してまで手に入れたいポジションではない、という事だろう。
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