
【写真】7月30日発売の漫画『ひらやすみ』第9集書影
『ひらやすみ』の主人公は、定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの(?)将来の不安も一切ない、お気楽な自由人のヒロト。彼は人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける。
その平屋で山形から美大進学のために上京してきた、18歳のいとこ・小林なつみと2人暮らしをスタート。何気ない日常の中で、どこか懐かしさを感じる平屋での生活や、おばあちゃん直伝の四季の料理がほんのりと彩りを添えていく。
いつしかヒロトの周りには仕事や人間関係、将来への漠然とした不安など、生きづらい“悩み”を抱えた人々が集うように。周りの人々にとって、ヒロトは気づけば心を休められるあたたかな居場所のように映る。
気ままなヒロトの生き方や阿佐ヶ谷を中心とした下町の風景が、多くの読者の心に強く響き、共感を生んだ。日々の忙しさを忘れ、ぽかぽかとした陽気に縁側でほっと一息つくように、読者の日々にそっと寄り添う。
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アニメ『ひらやすみ』は小学館集英社プロダクションが製作委員会の幹事社を務め、アニメーション制作は、Netflixオリジナルアニメ『地球外少年少女』や映画・アニメシリーズ版『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』のProduction +h.が手掛ける。
アニメ化&実写ドラマ化を記念し、真造からイラストが描き下ろされた。平屋の庭で屋根よりも高く咲いたひまわりの前で、大きな笑顔でジャンプするヒロトと、誇らしげな表情を見せるなつみ。同じダブルピースでも、お気楽なヒロトと勝ち気ななつみの性格が、この1枚にギュッと詰め込まれた。
季節の空気感を、“ゆるさ”と”あたたかみ”で表現したイラストは真造ならでは。さらに、フルアナログだからこその水彩の滲みやホワイトでの色塗りなど、手触りが感じられるイラストに仕上げられた。
真造は今回の映像化に「アニメ化、ドラマ化とっても嬉しいです!! 完成作品を観るのを楽しみにしています!!」と、喜びと期待を語った。
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