関西電力の美浜原発の外観=2024年4月16日、福井県美浜町 関西電力は22日、原発の新増設に向け、美浜原発が立地する福井県美浜町で地形や地質の調査を始めると発表した。建設可能と判断すれば原子力規制委員会への申請を経て動きを本格化させる見通しだ。2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故以来、国内で原発の新増設が具体化するのは初めて。
関電は革新軽水炉などの次世代型原発を想定しているが、判断に当たっては新型炉の開発状況や投資する上での事業環境などを総合的に考慮する必要があるとしている。
森望社長は同日午後、大阪市内で記者会見し、「美浜町のみなさまに調査の概要を説明し、速やかに調査を開始する。(調査の)結果のみで(建設を)判断するものではない」と述べた。