
連日猛暑が続く中、コンビニで販売される「ロックアイス」が新たな熱中症対策グッズとして注目されている。
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年々過酷さを増す夏、多種多様な熱中症対策グッズが展開され、ネックリングや空調服、小型扇風機が普及、日傘を取り入れる男性も増えつつある。しかし荷物が多くなることや、充電切れなど不安要素も多い。そこで、自宅で飲酒する人たちにはお馴染みの氷が、いざという時、命を救う鍵になるという。ロックアイスを製造する小久保製氷冷蔵の担当者に話を聞いた。
――どんな場面でロックアイスが役立つのでしょうか?
担当者:冷却材などはグッズにより時間の経過とともに効果が下がるので、朝から外出したら日中の使用が厳しくなります。反して温度は日中どんどん上昇し、より効果的な対策が必要な、危険な環境になります。その際に外出先で手軽に出来る暑さ対策として、コンビニやスーパーで気軽に購入いただけるロックアイスを活用していただきたいです。
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――効果的な使い方は?
担当者:購入したロックアイスを小袋に分け、タオルなどで首の横や後ろなどに固定する、ネックアイシングという方法が効果的。購入した商品をそのまま袋ごと体に当てても全く問題ございません。首やわきの下、足の付け根などが効果的であることは知られていますが、体温調節する血管「AVA」のある手の平を冷やすのも手軽な対策の一つです。
――溶けにくいと聞きましたが、ロックアイスが熱中症予防に効果的であるポイントを教えてください。
担当者:長持ちするという事がポイントです。家庭用の氷と比べ大粒で持ちが良いです。
一方で、粒状が大粒な物、小粒な物もあり、用途に応じて購入頂けるのもポイントです。また、グラスに入った商品などもあり、飲み物を入れて水分を補給することはもちろん、そのまま首にあてたり、グラスを持つだけでも前述の手のひら冷却が実践できます。
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――読者の方へのメッセージをお願い致します。
担当者:地球沸騰化と言われる環境下の中、熱中症には益々注意が必要。最悪命を落としかねません。食事・睡眠・休息が基本的ですが、手軽で身近な存在である「氷」を有効に活用頂きたいと思っています。体の外側と内側の両方からアプローチできる氷をうまく活用頂き、この暑い夏を楽しく過ごして頂きたいと思っています。
◇ ◇
純度の高い氷は無味無臭で、食事のできない入院患者が舐めて喉を潤す、つわり中の妊婦が食べるなど、実は飲酒時以外にも幅広く活用されている。命が危険になるほどの暑さが続く中、コンビニで手軽に手に入る氷が強い味方になりそうだ。
(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)
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