
All About編集部は全国10〜70代の250人を対象に「名古屋市のイメージ」に関するアンケートを実施。今回は「老後を過ごしたいと思う区」の結果を紹介するとともに、All About 名古屋ガイドの大竹敏之さんが街の特徴、おすすめスポットなどを解説します。
2位:緑区/35票
2位は「緑区」でした。名古屋市の東南部に位置し、東西、南部に川が流れ、平地とゆるやかな丘陵地で形成されています。約100ヘクタールを超える広大な都市公園「大高緑地」など緑地が多く、自然環境に恵まれています。交通面ではJR線や名鉄名古屋本線、地下鉄桜通線が乗り入れ、都心部へのアクセス良好。また、イオンモール大高などの大型商業施設やスーパー、飲食店なども充実しています。
回答者に緑区を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
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「文字通り『緑』が多く、かつ近年は地下鉄も通り、その他にも名鉄やJRも走っており交通の便でも住みやすい」(50代男性/神奈川県)
「自然が多くて静かで、生活に必要な施設も揃っているので、ゆったりとした老後を過ごすには最適だと思うから」(30代男性/富山県)
「以前住んでいたときに、スーパーなどのお店もたくさんあり、閑静な住宅街もあり、住みやすいところだなと思ったためです」(30代女性/和歌山県)
「自然もあって静かだし、ほどよく栄えてて便利。公園も多くて、のんびり散歩したりしながら暮らすにはちょうどいいエリアって感じ」(30代女性/秋田県)
1位:千種区/57票
1位は「千種区」でした。名古屋市の北東よりに位置し、名古屋大学など多くの学校がある文教地区でありながら、閑静な住宅、平和公園などの豊かな自然、活気ある商業地もあるバランスよく調和した街として知られています。JR線と地下鉄3路線が乗り入れ、都心部へのアクセスも良好です。回答者に千種区を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「千種区は交通の便が良く、商業施設や医療機関も充実しているため、安心して老後を過ごせる環境だと感じます。東山動植物園など自然も身近にあり、穏やかな日々を楽しめそうです」(40代女性/滋賀県)
「千種区は東山動植物園や平和公園があったり、JRと地下鉄もあって交通の便が良いので」(40代男性/大阪府)
「近くに公園もあり、高台に位置した場所は景観も良く過ごしやすい印象です」(40代回答しない/千葉県)
「名駅や栄ほどいろんなものがあるわけではないので程よく落ち着いているし、それぞれにアクセスしやすく住みやすそう」(40代女性/三重県)
「交通の便が良く、地下鉄やバスのアクセスが充実しているため、車がなくても快適に暮らせるから」(50代女性/兵庫県)
セカンドライフにぴったりな緑区、ストレスフリーなエリアの千種区
1、2位に選ばれた千種区、緑区の特徴、見どころなどについて、All About 名古屋ガイドの大竹敏之さんにお聞きしました。大竹:2位の緑区は、コメントにもあるように文字通り緑豊かなエリア。郊外ののどかな雰囲気がありつつ、近年は大型商業施設や飲食店などの進出も目覚ましく、なおかつ地下鉄での都心へのアクセスもよいので、セカンドライフを過ごすにはうってつけといえるでしょう。
カフェ激戦区ともいわれ、広々としてゆったり過ごせる店が多いのも緑区ならでは。モーニング巡りを楽しむのもいいでしょう。最新の注目店は「日和(にちわ)製麺」。自家製麺とお値打ち価格、そして朝6時開店の「朝うどん」で話題の店。
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千種区は納得の1位。医療、文化、交通、自然ともれなく充実し、地下鉄東山線沿線なら市中心部の栄や名古屋駅まで1本で行くことができ、ストレスフリーなエリアです。
もちろん今時のシニアは、年を重ねてもまだまだ元気で好奇心旺盛という人も多いはず。そんな人におすすめの街が今池です。飲み屋は老舗からとがった新鋭店まで多彩で、ミニシアターやライブハウスもあり。愛すべき不良オヤジがたくさんいる街なので、ここをホームグラウンドにすれば、いくつになっても刺激ある日々を過ごせるのではないでしょうか。
【大竹敏之プロフィール】
All About 名古屋ガイド。愛知県常滑市出身。大学卒業後、名古屋の出版社に勤務し、その後フリーライターとして独立。雑誌や新聞、Webメディアなどに名古屋の情報を発信する。著書は『間違いだらけの名古屋めし』(ベストセラーズ)『名古屋の喫茶店 完全版』(リベラル社)など多数。
<調査概要>
名古屋市のイメージに関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査日:2025年7月7〜8日
調査対象:全国10〜70代の250人(男性:86人、女性:160人、回答しない:4人)
※回答者のコメントは原文ママ
(文:大竹 敏之)
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