ズボラでも大丈夫!「口座の使い分け」習慣を身に付けよう

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2025年07月22日 21:20  All About

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“口座を使い分ける”というちょっとした工夫だけで、お金の流れがグッと分かりやすくなり、自然と貯金ができるようになることもあります。今回は、ズボラな方でもすぐに始められる、シンプルだけど効果的な「口座の使い分け術」をご紹介します。※サムネイル画像出典:amanaimages
「気付けば今月も貯金できなかった……」そんなモヤモヤを抱えていませんか?

忙しい毎日のなかで、支出をいちいち把握するのは大変。家計管理は面倒だし、ズボラな自分には無理かも……と諦めてしまう人もいるかもしれません。

“口座を使い分ける”というちょっとした工夫だけで、お金の流れがグッと分かりやすくなり、自然と貯金ができるようになることもあります。

今回は、ズボラな方でもすぐに始められる、シンプルだけど効果的な「口座の使い分け術」をご紹介します。

口座の使い分けでお金が貯まるのはどうして?

口座を使い分けすることで貯金がしやすくなる理由は以下の3つです。

理由1:余分な引き出しを防げる

給与を受け取る口座1つだけでやりくりしていると、生活費も急な出費もそこから支払うことになり、つい使い過ぎてしまうことがあります。

そんな場合、例えば、生活費用・貯金用・急な出費用と分けておけば、「貯金に手を付けない」仕組みが自然と出来上がります。お金の流れが整理され、計画的に貯めやすくなります。

理由2:使い道の見える化でムダ遣い防止

口座を使い分けることで、「毎月、何にどれくらいのお金が必要か」を自然と把握しやすくなります。

例えば、生活費用・貯金用・急な出費用といったように、ざっくりと目的別に分けておくだけでも、月ごとの支出の目安や、年間を通じたお金の流れが見えやすくなります。

その結果、「そろそろ税金の支払いがあるな」「自動車保険の更新が近いな」など、先回りして気付けるようになります。支出の予測が立てやすくなれば、ムダ遣いの防止にもつながります。

お金の動きがクリアになることで、家計全体をコントロールしやすくなり、節約や管理のモチベーションも自然と高まっていくでしょう。

理由3:お金に「役割」を持たせると、貯めグセがつく

使い道ごとにお金を振り分けておくことで、「このお金はすぐには使わないもの」という意識が自然と身に付きます。

例えば、毎月2万円を「老後資金」、1万円を「旅行資金」など目的別に振り分けておけば、手間なく積立が続けられ、将来への備えにもつながります。最近では、多くの銀行アプリで自動振替が設定できるようになっており、手軽に習慣化しやすいのもメリットです(対応可否は金融機関によって異なります)。

「なんとなく貯金する」よりも、「これは○○のためのお金」と“ラベル”を付けておくことで、使わずにおこうという意識が自然と働くようになります。お金に役割を持たせることで、無意識の浪費が減り、自然と“貯めグセ”がついていきます。未来のためにお金を育てている実感が、日々の行動を変えてくれるはずです。

銀行口座は2〜3つに分けて管理を

前述のとおり、口座を使い分けることで支出のコントロールがしやすくなり、自然と貯金の仕組みが整っていきます。でも、実際に「何口座あればいいの?」と迷う方もいるでしょう。

その際は、以下のように3つの口座に分けて管理するとよいでしょう。

・生活費用口座:食費や光熱費など、日常の支払い用
・貯金用口座:将来のために手を付けずに貯めておく
・急な出費用口座:医療費や家電の買い替えなど、突発的な支出に備える

さらに、貯金用口座は、目安として目的ごとに2〜3つに分けるのがおすすめです。そうすることで、目標が明確になり、自然と“貯まる習慣”がついていきます。

例えば、
・子育て世帯の方:「教育資金用」「老後資金用」「家族レジャー用」
・独身の方:「老後資金用」「旅行・趣味用」「結婚・転居資金用」

こうして“お金にラベルを貼る”ことで、ムダ遣いの防止につながるだけでなく、「未来のために備えている」という納得感も得られます。ただし、口座が多過ぎると管理が大変になるので注意が必要です。貯金用の口座は多くても3つまでに絞ると、無理なく管理しやすくなります。

今まで口座を分けたことがない方は、まずは生活費用・貯金用・急な出費用の3つに分けるところからスタートしてみましょう。慣れてきたら、自分のライフスタイルや目標に合わせて、少しずつ目的別の貯金口座を増やしていくと、より無理なくお金を管理できるようになるでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

このニュースに関するつぶやき

  • ひとつの口座にまとめてしまうと、ついつい「流用」してしまうのが人間の心の弱さ。口座分割はそれを未然防止できるから有効。実践者からのお墨付き。(元金融機関の端くれ)
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