写真 コナミが手掛ける人気サッカーゲーム『eFootball』シリーズが30周年を迎え、21日にイベント『eFootball World Festival in Tokyo』が開催された。
現在は『eFootball(イーフト)』と名称を改めて家庭用ゲーム機だけでなく、スマートフォンでも楽しまれているが、2019年までは『ウイニングイレブン』シリーズとして、親しまれていた。1995年7月21日にシリーズ第1作『Jリーグ実況ウイニングイレブン』がPlayStation版でリリースされると、国内では『ウイイレ』、国外では『PES(Pro Evolution Soccer)』として長く親しまれてきた。
30周年を迎えるにあたり、コナミは毎年7月21日を『World eFootball Day』として定め、一般社団法人日本記念日協会からも認定を受けた。
イベントではゲーム内実況でおなじみのジョン・カビラさんが進行を担当。カビラさんは『サッカービデオゲームコメンテーターの最多出演数』としてギネス世界記録に認定され、公式認定証の授与が行われた。ジョン・カビラ節で30周年発表会を盛り上げた。
30周年を記念した様々な特典や新ライセンス契約など、『eFootball』での新要素が発表される中、『eFootballコミュニティアンバサダー』を務める萩原利久さん、『eFootball ウイコレCHAMPION SQUADS』の『チーフ・ウイコレ・オフィサー』を務める有田哲平さんと山崎弘也さんがゲストとして登壇。さらに、サプライズゲストとして、元ブラジル代表で、元日本代表監督でもあるジーコ氏が登場。『ウイイレ』シリーズの7〜10まで表紙を務めた作品の思い出を語った。
ジーコ氏は、「光栄だった」と作品の顔を務めた当時を振り返り、「表紙を見て振り返ると、日本代表監督として、いい時間を過ごしたことを思い出します。日本のレジェンドである中村俊輔と表紙を飾れたこと(ウイイレ9、10)も光栄です。日本代表をさらに強くすることができたと思っています」と目を細めた。
『eFootball』では直近でゲーム内にペレ氏が登場しているが、ジーコ氏は「ブラジル人の誇りですし、ブラジル人でよかったと思わせてもらいました」とレジェンドへの敬意を示し、「選手としてのキャリアを始めるときに大きな影響をもらいました。ブラジルには当時、シール帳というものがあり、ペレさんを集めていました。シールには得意技などが書いてあり、ヘディングや胸でトラップする技術をシールから覚えたんです。それを参考に壁に向かってボールを蹴るなど、ひたすら練習していました。そのおかげで活躍できました」と自身の10代を振り返っている。
発表会後の取材対応では、有田さん、山崎さん、萩原さんがシリーズの思い出を語り、有田さんは「友達の家に集まって、毎回のようにエル・クラシコをやっていました。低弾道のセンタリングを当時は僕しかできなかったので、シュートをしたら絶対入っていた。みんなに教えていましたべ。当時はまだネットがないので、夜な夜な集まってやっていました」と『ウイイレ』時代を振り返る。
萩原さんは現在も『eFootball』を最前線で楽しんでいるが、サッカーは小学生の時の『ウイイレ』がスタートだったと話し、「もともとサッカーをやっておらず、完全に『ウイイレ』から入りました。去年フットサル始めたくらいで。『ウイイレ』からサッカーを見始めました。選手も国もチームも覚えられて、ナチュラルに楽しく覚えられる。サッカーをやっていない子も『イーフト』からサッカー観戦にハマるコースもあると思うので、僕的にもおすすめのルートです」とゲームとリアルのサッカーでの相乗効果と感じているとコメントした。
有田さんにうながされて『ウイコレ』をはじめ、現在は世界一になるほどの実力者となった山崎さんも「『ウイコレ』を有田さんに教わってから選手名を覚えて。選手名を覚えてから見るワールドカップがめちゃくちゃ面白くて。ほぼ選手を知っているので。ベスト16くらいに残る国の選手はほぼわかるので、よりワールドカップが楽しくなりましたね」と続き、有田さんは「ワールドカップは日本戦はもちろん、全試合見るようになっちゃったんです。ワールドカップや他の大きな大会もスッと入ってくるよね」と、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなどクラブチームの戦いも、ゲームを通じて知り、ゲームのために情報を集め、現実のサッカーも両方楽しむことができている生活を明かしている。