約2000個のLEDで「QRコードの時計」を作ってみた! スマホのカメラで読み込むと1秒単位で時刻を表示

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2025年07月23日 11:40  ニコニコニュース

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 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【進化版】QRな時計を作ってみた【電子工作】』というきっちーさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

お久しぶりです。1年以上ぶりの動画投稿となってしまいました。
以前に作ったQR時計を進化させた作品を作りました!
新しくお迎えしたVOICEPEAK 宮舞モカちゃんが解説してくれます。

【進化版】QRな時計を作ってみた【電子工作】

 QRコードで時刻を表示するという、ちょっと変わった時計を技術系動画投稿者のきっちーさんが制作しました。

 約2年前に「QRな時計を作ってみた」との動画を投稿していた投稿者。前回の作品ではおよそ100個のLEDを使って制作しましたが、これで表示していたのはmicroQRコードというもの。読み取りアプリが少なく、認識精度も低かったため、展示会でお客さんに読んでもらえないこともありました。そこで進化版を制作することにしました。

 材料として選ばれたのは、秋月電子の掘り出し物コーナーで発見した赤緑2色の8×8ドットマトリクスLED。これを16個並べて32×32のマトリクスとします。合計2048個のLEDを制御しなくてはいけないので、7セグLEDドライバーを16個使うことにしました。

 基板の設計にもこだわりが光ります。マトリクスLEDの配置には0.1ミリ単位で微調整し、表裏2層のパターンで配線しました。さらに、外装のアクリルパネルも自ら設計。カットや穴開け加工は「はざいや」に依頼しました。基板の製造は「PCBWay」に依頼。黒色基板で仕上げた結果、クールでかっこいい見た目となりました。

 しかし、電子工作の宿命といえる基板ミスも発生。パターンカット&ジャンプワイヤーで応急処置するハメに……。マイコンのRaspberry Pi Pico W、リアルタイムクロックICと水晶発振子、バックアップ用の大容量コンデンサ、操作用のロータリーエンコーダ、マトリクスLEDとLEDドライバを16個ずつ実装してハードウェアの完成です。

 ソフトウェア面では、最初はMicroPythonで開発をスタート。ところが、QRコード生成に毎回1000ミリ秒以上かかってしまい、1秒更新の時計としては致命的となってしまいました。そこで方針転換し、なんとすべてのコードをC言語に書き直し。ようやく1秒ごとにリアルタイムで表示できるようになりました。

 完成したQR時計は、USBから給電するだけで動作開始。スマホのカメラアプリでかざせば、ちゃんと現在時刻を読み取ることができます。特に標準カメラで読み取ると、1秒ごとにコードが更新されていく様子がリアルタイムで表示されます。これこそ投稿者が「やりたかったこと」なんだそうです。

 さらにこの時計には、ツマミ操作で切り替えられるモードも搭載。アナログ時計モードでは32×32という制限の中でかわいらしく針が動きます。またNTP機能もあり、インターネット接続をして時刻を同期することが可能となっています。

 この動画は作った物の紹介だけでなく、制作の苦労を細かく伝えてくれる内容となっているので、これから電子工作を初めたい人にも役立つ内容となっています。興味を持った方は、ぜひ視聴してみてください。

視聴者コメント

勉強になる
おおお
QRコードで作業してる時間ばれるの草
電子工作できる人すごいなぁ〜
おおお これは便利w

文/高橋ホイコ

▼動画はこちらから視聴できます▼

『【進化版】QRな時計を作ってみた【電子工作】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45187096

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