今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【進化版】QRな時計を作ってみた【電子工作】』というきっちーさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
お久しぶりです。1年以上ぶりの動画投稿となってしまいました。
以前に作ったQR時計を進化させた作品を作りました!
新しくお迎えしたVOICEPEAK 宮舞モカちゃんが解説してくれます。
【進化版】QRな時計を作ってみた【電子工作】
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QRコードで時刻を表示するという、ちょっと変わった時計を技術系動画投稿者のきっちーさんが制作しました。
約2年前に「QRな時計を作ってみた」との動画を投稿していた投稿者。前回の作品ではおよそ100個のLEDを使って制作しましたが、これで表示していたのはmicroQRコードというもの。読み取りアプリが少なく、認識精度も低かったため、展示会でお客さんに読んでもらえないこともありました。そこで進化版を制作することにしました。
材料として選ばれたのは、秋月電子の掘り出し物コーナーで発見した赤緑2色の8×8ドットマトリクスLED。これを16個並べて32×32のマトリクスとします。合計2048個のLEDを制御しなくてはいけないので、7セグLEDドライバーを16個使うことにしました。
基板の設計にもこだわりが光ります。マトリクスLEDの配置には0.1ミリ単位で微調整し、表裏2層のパターンで配線しました。さらに、外装のアクリルパネルも自ら設計。カットや穴開け加工は「はざいや」に依頼しました。基板の製造は「PCBWay」に依頼。黒色基板で仕上げた結果、クールでかっこいい見た目となりました。
しかし、電子工作の宿命といえる基板ミスも発生。パターンカット&ジャンプワイヤーで応急処置するハメに……。マイコンのRaspberry Pi Pico W、リアルタイムクロックICと水晶発振子、バックアップ用の大容量コンデンサ、操作用のロータリーエンコーダ、マトリクスLEDとLEDドライバを16個ずつ実装してハードウェアの完成です。
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ソフトウェア面では、最初はMicroPythonで開発をスタート。ところが、QRコード生成に毎回1000ミリ秒以上かかってしまい、1秒更新の時計としては致命的となってしまいました。そこで方針転換し、なんとすべてのコードをC言語に書き直し。ようやく1秒ごとにリアルタイムで表示できるようになりました。
完成したQR時計は、USBから給電するだけで動作開始。スマホのカメラアプリでかざせば、ちゃんと現在時刻を読み取ることができます。特に標準カメラで読み取ると、1秒ごとにコードが更新されていく様子がリアルタイムで表示されます。これこそ投稿者が「やりたかったこと」なんだそうです。
さらにこの時計には、ツマミ操作で切り替えられるモードも搭載。アナログ時計モードでは32×32という制限の中でかわいらしく針が動きます。またNTP機能もあり、インターネット接続をして時刻を同期することが可能となっています。
この動画は作った物の紹介だけでなく、制作の苦労を細かく伝えてくれる内容となっているので、これから電子工作を初めたい人にも役立つ内容となっています。興味を持った方は、ぜひ視聴してみてください。
視聴者コメント
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勉強になる
おおお
QRコードで作業してる時間ばれるの草
電子工作できる人すごいなぁ〜
おおお これは便利w
文/高橋ホイコ
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【進化版】QRな時計を作ってみた【電子工作】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45187096
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リコール対象製品を探す方法(写真:ITmedia Mobile)15
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