盗品の自転車用バッテリー運搬容疑＝ベトナム人の男逮捕、被害急増―警視庁

　盗品の電動自転車用バッテリーを運搬したとして、警視庁捜査３課は２３日までに、盗品等運搬容疑で、ベトナム国籍の住居不定、無職メ・ビン・クアン容疑者（２６）を逮捕した。「何もしていません」と容疑を否認している。

　同課は同容疑者と一緒に車に乗っていた男２人の行方を追っている。

　逮捕容疑は３月２０日午前２時半ごろ、東京都府中市の路上で、盗品の電動自転車用バッテリー１個（２万円相当）を軽ワゴン車で運搬した疑い。

　同課によると、市内で同容疑者らが乗る車を調べ、車内からバッテリー計１３個が見つかった。同乗の男２人はその場から逃走したが、現場に残った同容疑者を任意で調べたところ、バッテリーは盗品と判明。今月２１日、関西空港から出国しようとしたため逮捕した。

　バッテリーは市内の団地に置かれた電動自転車から鍵を壊し、盗まれたものだった。同容疑者が乗っていた車からは工具も見つかっており、窃盗にも関与しているとみている。

　都内で電動自転車バッテリーの盗難被害は今年、約２００件確認されるなど急増。上半期の発生件数が昨年同期比約３割増と大幅に増えたことが影響した。