長期金利、1.600%に上昇=16年9カ月ぶり高水準―東京市場

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2025年07月23日 16:02  時事通信社

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時事通信社

 23日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、1.600%に上昇(債券価格は下落)した。2008年10月以来、16年9カ月ぶりの高水準。日米関税交渉の合意を好感し、安全資産とされる債券を売る動きが加速した。

 石破茂首相は同日、米国が日本に課す相互関税を15%とすることで合意したと表明。市場では、トランプ氏が7日に書簡で通知した25%から引き下げられたことに安心感が広がり、投資家のリスク選好姿勢が強まった。

 また、首相が退陣するとの一部報道を受け、消費税減税などを主張する野党の勢いが一段と増し、財政が悪化するとの思惑も債券売りを後押し。市場関係者からは、「政局の先行き不透明感が強まっており、超長期を中心に債券は買いづらい」(資産運用会社)との声が聞かれた。 
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