画像提供:マイナビニュース西武鉄道は23日、鉄道旅客運賃の変更認可申請が国土交通大臣から認可され、2026年3月に運賃改定を実施すると発表した。あわせて小児均一運賃を導入すべく、実施運賃の変更に関する届出を行ったことも発表。西武線の全区間で小児IC運賃を1乗車50円とする。
同社は2025年3月14日に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行った。普通運賃に関して、現行水準より10円程度値上げする一方、観光需要創出・秩父地方活性化を目的として遠距離帯の改定幅を抑制し、池袋〜西武秩父間のICカード運賃を現行の796円(鉄道駅バリアフリー料金を含む)から800円にするなどの改定を行うとしていた。
2026年3月の運賃改定後、初乗り(キロ程1〜4km)のICカード運賃は現行の157円(鉄道駅バリアフリー料金を含む)から169円に。キロ程5km以降の区間も値上げされる。通勤定期は普通運賃の値上げ幅に合わせた改定とし、通学定期は家計負担に配慮して据置きに。運賃への鉄道駅バリアフリー料金の加算は、今回の運賃改定に合わせて廃止する(施設整備は継続して実施)。
小児均一運賃は「西武線沿線にお住まいのお子さまとそのご家族に、今まで以上に日々のくらしやおでかけを楽しんでいただきたい」との思いから導入。運賃改定と同日に実施し、西武線の全区間で小児IC運賃を1乗車50円とするほか、小児通学定期(1カ月)を一律500円、小児通勤定期(1カ月)を一律1,000円とする。小児ICカード限定で、1カ月1,000円で西武線が乗り放題となる小児全線フリー定期券も新たに導入。「小児通勤定期における均一運賃導入、ならびに小児ICカード限定の全線フリー定期券の導入は、大手民鉄初の事例です」としている。(MN 鉄道ニュース編集部)