拝殿へ続く石段を駆け上がる「神馬」=20日、千葉県君津市 千葉県君津市の人見神社で、市指定無形民俗文化財「神馬(おめし)」が奉納された。神様が乗るとされる雄馬が、人見山のふもとから拝殿へと続く石段を勢いよく駆け上がった。350年以上続くという伝統行事で、大漁と豊作を祈願する神事として地域に受け継がれている。
馬は最初の20段を一気に上ると、坂を通って山頂の拝殿の中へ。拝殿内を回る様子を、集まった参拝者らが見守った。滞りなく回った年は豊作になるという言い伝えがあり、今年も堂々と拝殿を回って、観衆を安心させた。
3月に市内へ引っ越してきたという30代夫婦は「馬が登場するイベントを初めて見た。よく一気に上ったと思う」と驚いた様子で話した。