西武鉄道も小児運賃均一化・低廉化へ 西武鉄道は2026年3月の運賃改定にあわせ、小児均一運賃を導入すべく、7月23日に運賃変更の届出を行った。小児IC運賃、小児通学定期運賃、小児通勤定期運賃を西武線内の全区間において均一にし、さらに小児全線フリー定期券を新たに導入することで、電車を利用した通学・通塾やおでかけの負担軽減を図る。
その他の画像はこちら●大手民鉄初 小児ICカード限定で全線フリー定期券を導入
小児運賃の均一化・低廉化は、すでに他の鉄道会社も取り組んでいる。西武鉄道では、26年3月から小児IC運賃を西武線内の全区間で1乗車50円均一とし、小児通学定期は一律500円(1カ月)、小児通勤定期は一律1000円(1カ月)とする。
さらに、小児ICカード(小児用PASMO)限定で1カ月1000円で西武線が乗り放題となる小児全線フリー定期券を新たに導入する。なお、小児通勤定期における均一運賃導入、小児ICカード限定の全線フリー定期券の導入は大手民鉄初の事例となる。
運賃改定については初乗り運賃(4キロまで/ICカード)を現行の157円から169円に値上げする。平均改定率は定期外11.9%、通勤定期10.0%、通学定期0%(据え置き)、全体では10.7%。実際の改定率は営業キロ数によって異なり、観光需要創出や秩父地方活性化のため、池袋〜西武秩父間に相当する遠距離帯は改定幅を抑制する。
消費税率変更を除く運賃値上げは2002年以来24年ぶり。小児均一運賃導入・運賃改定の実施日は、確定次第告知する。