中国の国旗(AFP時事) 【北京時事】中国国営中央テレビは23日、日米関税交渉の合意を詳しく伝えた。トランプ米大統領と石破茂首相の発言をそれぞれ別枠で報道。貿易規模が大きい日米の合意は、対米交渉を行う各国の指標になるとみられており、高い関心を示しているもようだ。
「日本は米国の主要な貿易相手国の一つで、両国は貿易赤字と為替相場、自動車市場などの問題を巡って貿易摩擦を抱えてきた」。中央テレビは日米合意をこう伝えた。
共産党系メディアの羊城晩報は、日本が米国にとって5番目の貿易相手国だと指摘し、「(日米合意が)他国の参考になるかが注目される」と主張。中国のSNSには交渉結果が中国に及ぼす影響を分析した論評も目立つ。
関心の背景にあるのは、日米合意が中国の交渉にとって参考になるとみられるためだ。米中は来週にスウェーデンで閣僚級貿易交渉を行う見通しとなっており、中国政府は、日米合意の詳細について分析を急ぐ構え。