水泳の世界選手権に出場する競泳の日本代表が23日、開催地のシンガポールへ入った。
27日の競泳開幕に向け、出発前の羽田空港で取材対応。男子平泳ぎで初出場の深沢大和(24=東急)は、明るく逆境を乗り越える。
代表決定後の5月に転倒し、左手親指の付け根を骨折。ターンなど不安もあるが「痛み止めを飲むし、結果に全く問題ない。遅かったら自分の実力、速くても自分の実力です」と笑った。
手術時に入れた金色のボルトは現在も体内にあり「金、銀、銅から選べたので、金にしました。うそです」と軽快ジョーク。24年パリ五輪200メートル金メダルのマルシャン(フランス)は、個人メドレーへの集中のために不在となる見込みで「チャンスと思う。取れる時に取りたい」と金メダルを目指す。
慶応大から23年に東急へ入社し、東横線の田園調布駅などでも勤務した“鉄道マン”。集大成としていたパリ五輪の代表落選後は、3カ月間プールを離れ、周囲の後押しで現役続行が決まった。感謝を胸に「まずは自分が一番、会場で楽しみたい」と自他を盛り上げていく。【松本航】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。