水戸京成百貨店の元社長「絶対やっていない」と無罪主張 雇調金詐取

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2025年07月23日 20:34  毎日新聞

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毎日新聞

水戸京成百貨店=水戸市で2025年3月7日午後5時2分、川島一輝撮影

 水戸京成百貨店が新型コロナウイルス禍の雇用調整助成金を不正に受給した事件で、詐欺罪に問われた元社長、斎藤貢被告(67)の初公判が23日、水戸地裁(家入美香裁判長)であった。斎藤被告は「絶対に雇調金詐欺を行っていない」と無罪を主張した。


 起訴状によると、斎藤被告は、元総務部長(59)=詐欺罪で懲役3年確定=や社員3人=いずれも不起訴=と共謀し、休業日数を水増しした虚偽の申請書を提出するなどして、2020年4月〜21年5月分の雇調金計約6億7000万円をだまし取ったとされる。


 検察側は冒頭陳述で、元総務部長が従業員の勤怠データを改ざんすることは問題だと指摘するラインを斎藤被告に送信したと指摘。それに対し、斎藤被告が、「データの誤りを修正するという建前」で改ざんを指示するメッセージを返信したと主張した。


 弁護側は、コロナ禍で百貨店が赤字に陥り、元総務部長が強いプレッシャーを感じていたと推測。「犯行は元総務部長の独断」と主張した。【斉藤瞳】



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