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2025年07月23日 22:00 ねとらぼ
5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは、2021年8月に投稿された、効果的な草の刈り方を検証する動画です。動画は記事執筆時点で177万回以上再生されています。
動画が公開されたのは、田んぼ・畑・耕作放棄地の草を刈って10年以上になる「草刈りヒデちゃんねる」さんのYouTubeチャンネル。今回の動画では、ある草刈り方法の効果を検証しています。
それは、地面からあえて5〜10センチ高い位置で草を刈り取る「高刈り」という方法。高い位置で雑草を刈り取ることで広葉雑草の成長点を切らず、広葉雑草が枯れることを防ぎます。広葉雑草が枯れずに成長することで、背が高く茎が太く成長するイネ科雑草の繁茂を抑制することができ、高刈りをくり返して雑草全体の伸びが制限されることで、結果的に草刈りする回数を減らすことができる、といわれています。
「草刈りヒデちゃんねる」では、実際にこれまで高刈りしてきた、雑草ボーボーの土地を撮影。2カ月が経過したときの状態をビフォーアフターで伝えました。
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まずは、水はけが良い場所の状態をチェック。動画を撮影している8月20日からちょうど2カ月前の6月20日に草を刈ったとのこと。これまでここでは何度も高刈りをしてきたので、草丈の低い雑草が繁茂し、イネ科雑草の成長を抑制しているのが分かります。
もちろんイネ科雑草は全滅した訳ではなく、草丈の低い雑草の隙間から姿を見せています。「草刈りヒデちゃんねる」さんによると、これ以上放置すると景観が悪くなり、草も硬くなって刈りにくくなるので、2カ月程で再び高刈りを行うのが良いそうです。高刈りの効果は「私の中では2カ月ですかね」とのこと。
続いて、水はけが悪い場所の2カ月後の状態をチェック。イネ科の植物には、高温・多湿な環境を好む種もいるため、動画で取り上げたような場所だと通常であればグングン成長してしまいます。
高刈りを行ったのは約2カ月前の6月28日。水はけが良い場所に比べてイネ科植物の背丈は伸びています。しかし、繰り返し行うことで効果を発揮するのが高刈りとのことで、同じ場所の古い映像を見返してみると……。当時はイネ科植物の勢いが圧倒的でした。高刈りを始めてから、イネ科植物の全体的な“勢い”が落ちていることが分かります。
また、茂みの下には草丈の低い植物が多数生えており、見た目ほどイネ科植物は密集していません。この状態なら草の抵抗が少なく、高刈り時の負担も減るそうです。
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高刈りは草の柔らかい部分を切るため負担が少なく、草刈り機の刃が地面や石にぶつからないので作業も楽とのこと。飛び石のリスクも軽減しそうですね。
動画では、根気強く何度も刈る必要はあるものの、高刈りを繰り返す内にその効果が出てくる、と説明。「高刈りは非常に根気がいる作業だと思っています。長い目で見て刈っていく、ということですね」と解説しました。
動画は現在4000件以上の高評価を獲得。コメント欄には、「草刈りのプロですが、全く同意見です低すぎると無駄に伸びますよね」「目からうろこです! 勉強になりました!」「狙って刈り続けたら本当に広葉雑草が広がって見た目も良くなるわ、作業も楽だわでビックリしています」「セイタカアワダチソウを駆逐してシロツメクサの群生地にすることができました」「勉強になります」「高刈り頑張ったら、シロツメクサが増えてきてすごく良くなってきました!」「いいこと教えてもらった」「こりゃいいや」などの共感の声や、感謝の報告が多数寄せられています。
YouTubeチャンネル「草刈りヒデちゃんねる」ではこの他にも、その道50年という“草取り名人”から草刈りの方法を教えてもらう動画などを公開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「草刈りヒデちゃんねる」さん
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リコール対象製品を探す方法(写真:ITmedia Mobile)16
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