浦和レッズが湘南ベルマーレを3−1で下す! [写真]=兼子愼一郎 2025明治安田J1リーグ第21節延期分が23日に行われ、浦和レッズと湘南ベルマーレが対戦した。
ここまで22試合を消化し、9勝7分6敗・勝ち点「34」で暫定8位につけている浦和レッズ。2試合消化の多い6位FC町田ゼルビアとの勝ち点差は「6」で、まだまだ上位を狙える位置となっているが、FIFAクラブワールドカップ2025を含めて直近は公式戦4試合未勝利と苦境が続く。一方の湘南は開幕直後こそ好調を維持していたが、気付けば降格圏一歩手前の暫定17位まで順位を下げており、5月11日の東京ヴェルディ戦以降リーグ戦では7試合勝利がない状況だ。
苦しむチーム同士による一戦は、ボールを保持する浦和、ボールを引っかけてからの速攻を狙う湘南という構図で試合が進む。12分、敵陣右サイドでFKを獲得した浦和は荻原拓也が左足インスイングの鋭いクロスを供給すると、これに合わせたのはサミュエル・グスタフソン。叩き付けたヘディングシュートがゴール右下隅に吸い込まれたが、VARによってオフサイドの判定が下され、先制点とはならなかった。
互いになかなか決定機を作れぬ中、33分にセットプレーからスコアが動く。渡邊凌磨の左CKにマリウス・ホイブラーテンが打点の高いヘディングで合わせてネットを揺らすと、今度は正真正銘のゴールとなり、ホームの浦和が先制に成功した。さらに45+4分には荻原の左CKから小森飛絢がヘディングシュートを叩き込み、再びセットプレーからネットを揺らす。小森にとっては嬉しい加入後初ゴールとなった。前半はこのまま2−0で終了する。
2点リードで試合を折り返した浦和は51分、GK西川周作のパントキックを起点に攻め込み、安居海渡が強烈なミドルシュートを放つと、その直後にはマテウス・サヴィオと荻原の連携で左サイドを崩してチャンスを作る。一方の湘南は56分、右サイドでドリブルを仕掛けた鈴木雄斗が柔らかいクロスを送り、飛び込んだ太田修介が頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
71分、西川のロングキックで湘南のDFラインを大きく押し下げた浦和は右サイド深い位置でスローインを獲得。素早いリスタートから松本泰志がボックス内へ侵入すると、ゴール前へのラストパスに関根貴大が体ごと飛び込んでネットを揺らした。途中出場の2選手が決定的な3点をもたらす。対する湘南は77分、茨田陽生のパスを胸で収めたルイス・フェリッピが巧みな反転から左へ展開し、最後は太田が加入後初ゴールを叩き込んで1点を返した。
最終盤にかけて一進一退の攻防が続く中、浦和のチアゴ・サンタナが90+4分にダメ押しの4点目を叩き込み、試合は4−1で終了。浦和はクラブワールドカップを含めて公式戦5試合ぶりの白星を手にし、湘南はリーグ戦8試合未勝利となっている。浦和の次戦は27日でホームで行われるアビスパ福岡戦。一方、湘南は次戦は8月10日の第25節となっており、アウェイで柏レイソルと対戦する。
【スコア】
浦和レッズ 4−1 湘南ベルマーレ
【得点者】
1−0 33分 マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ)
2−0 45+4分 小森飛絢(浦和レッズ)
3−0 71分 関根貴大(浦和レッズ)
3−1 77分 太田修介(湘南ベルマーレ)
4−1 90+4分 チアゴ・サンタナ(浦和レッズ)