【オールスター】敢闘選手賞の北山亘基「まだまだ」新庄監督からの指令“全部三振”達成できず

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2025年07月23日 23:34  日刊スポーツ

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全パ対全セ 6回表に登板する全パ北山(撮影・上山淳一)

<マイナビオールスターゲーム2025:全セ1−5全パ>◇1戦◇23日◇京セラドーム大阪



全パの日本ハム北山亘基投手(26)が2回無安打無失点の好投で敢闘選手賞を受賞した。


6回から4番手で登板。対戦を楽しみにしていた全セの阪神佐藤輝に対して自己最速の157キロ直球を投げ込むなどパワーで圧倒した。奪三振はゼロで新庄監督から出されていた「全部三振」指令は果たせずも、初出場の球宴で存在感を発揮した。


  ◇  ◇  ◇


北山が悔しがった。「160キロ、出なかったんで…」。6回から登板。ガンガン真っすぐで押した。先頭のDeNA牧、続く阪神森下には154キロをマークした。「今日、球速が意外と出てるなと思って、腕を振ろうと」。2死を奪い、スピードを出しにいった対戦相手は、楽しみにしていた阪神佐藤輝だった。


京産大OBの北山は、近大OBの佐藤輝と大学時代も対戦があった。「リーグは違いましたけど、オープン戦とかで対戦しました。当時から、とんでもないスイングをされていました。プロに入って、またもう1個覚醒して今すごい活躍されているんで、対戦したいですね」と話していた相手にギアを上げた初球から155キロ。そして5球目には157キロを計測したが、これが自身の最速だった。


昨年2月末のオープン戦で投げたことがある157キロでも、北山としては「こういう表舞台では初めてです。これでMAX157と言える。背番号(57)に追いついたんで、とりあえずOKです」。夢の舞台で“自己最速更新”を果たし、続投した7回も3者凡退。終わってみれば敢闘選手賞を受賞して、賞金100万円もゲットした。


新庄監督から指令を受けていた「全員三振」は、奪三振ゼロで達成できなかった。「全部外野フライで…ある意味、応えられたんじゃないか」と笑顔。夢の160キロに向けて「佐藤さんの打席は引っかけ球まで157出たんですけど、まだまだトレーニング不足だなと思いました」。賞金も課題も持ち帰り、後半戦もフル回転する。【木下大輔】

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