【ラグビー】147&153cmが15人制女子代表の“心臓”26日スペイン戦/大西将太郎氏

0

2025年07月24日 06:01  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

大西将太郎氏が注目選手に挙げた女子15人制日本代表SH阿部恵(C)JRFU

ラグビーの女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク11位)が26日午後5時5分、東京・秩父宮ラグビー場でスペイン(同13位)とのテストマッチ「太陽生命チャレンジシリーズ2025」に臨む。


このほど元男子日本代表で女子代表戦の解説などを務めてきた大西将太郎氏(46)が、東京・築地の日刊スポーツ本社に来社。翌27日にW杯イングランド大会(8月22日開幕)メンバー発表会見を控えており「4年に1度のW杯前に国内で行われる最後の試合。W杯で一番の成績を残そうとしている史上最強のチームです」と来場を呼びかけた。


スペインとはW杯の前哨戦になる。日本は1次リーグでアイルランド(同5位)、ニュージーランド(同3位)、スペインと同組。19日に北九州で行われたスペインとの第1戦は32−19で勝利。2連勝で大舞台へと弾みをつけたい。大西氏は「19年W杯日本大会で初めてアイルランドに勝って、ベスト8に行った男子のように、初戦に勝って、いい流れをつくって、最後にスペインに勝って、ベスト8に行ってほしい」と初の8強への青写真を描いた。


チームはカナダ出身女性のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)体制で2度目のW杯となる。4月には敵地で米国(同9位)とのテストマッチに臨み、94年W杯で0−121と大敗した相手から39−33と歴史的初勝利を挙げた。


大西氏が注目選手に挙げるのは身長147センチの阿部恵(27=アルカス熊谷)と、153センチの津久井萌(25=横河武蔵野アルテミスターズ)のSHコンビ。2人を日本ラグビーの“心臓”と表現し「攻撃のテンポ、ボールの球出しを含めて、この2人がどれだけ試合をコントロールできるか。世界でも日本代表は小さく、その中のSHなので、世界で言えば断トツで小柄です。そんな彼女たちが思いきりタックルに入ったり、勇気あるプレーをすることに感動します。2人の出来はすごく大きいと思います」と見つめている。


秩父宮でのスペイン戦は小学生、中学生、高校生が無料観戦できる。大西氏は「スピード感は日本独特で、男子よりも“超速ラグビー”だと思います。スピード、サポートの速さ、いろいろな速さがあります。セットプレーでボールが確保できれば、見ていて面白い、日本らしいラグビーが見られると思います」と力を込め、盛況を願った。【松本航、飯岡大暉】

    ニュース設定