
「闇バイト」という言葉が生まれるずっと前から、若者を利用した悪質な仕事は存在した。神奈川県の60代男性は、半世紀ほど前に経験した怪しいバイトの体験談を寄せた。
大学生時代、肉体労働のバイトをしていた男性だったが、
「スーツ着てオフィスで働くのに憧れ(中略)海外砂糖先物取引を扱っているとのふれこみの会社に応募しました。」
と経緯を語る。その会社が怪しかったようで……。(文:境井佑茉)
「そのうち検挙されるんじゃね」
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業務内容は、電話帳や卒業者名簿を使って一日中電話でアポイントを取る、いわゆるテレアポだったという。
しかし、扱っている商材が極めて怪しかった。「海外砂糖先物取引」ということだったが、社内にいても取引している様子は見られなかった。
他のスタッフも気づいていたようだ。
「昼の休憩にTELアポインター達が近所の飲食店で昼食する際、いつも『この会社ヤバいよねそのうち検挙されるんじゃね』との判断に至り全員翌日から辞めました」
その予感は的中し、「翌週新聞に検挙の記事が出て」いたそうだ。投資詐欺だったのだろうか。男性は「やはりそうだよね」と思ったという。もし辞めずに働き続けていたら…と考えるとゾッとすることだろう。
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