
訳アリ物件や狭小物件を中心に紹介するYouTubeチャンネルへ投稿された「ミニマムすぎる狭小物件」の紹介動画に驚きの声が集まっています。投稿したのは、物件紹介を手がけるYouTubeチャンネル「いつでも不動産」さん(@itsudemofudosan)です。話題となった動画では、東京都内にある同じシリーズのミニマムアパートを3軒紹介しています。
【写真でルームツアー】こちらが足湯のある狭小ワンルーム…約10平方メートルの空間に工夫がいっぱい
動画で1軒目に紹介されているのは、荻窪駅にある、2015年に完成したワンルームで10平方メートルという超ミニマムアパート。家賃は52000円、共益費は3000円です。
動画では、個室トイレが完備されている点や、玄関からキッチンが見えないので来客時に生活感を出さずに済む点など、狭いながらも住むうえでありがたいポイントがたくさん紹介されています。
室内にはエアコンや洗濯機置き場、収納ラックが配置されており、限られた4帖の空間を無駄なく使う工夫がなされています。2面採光なので室内の明るさも充分。この物件の特におすすめのポイントについて、担当者に聞いてみました。
|
|
「今回の物件はシャワールームに足湯がついている物件です。このシリーズは都内によく見られます」(いつでも不動産さん)
シャワールームの床部分にお湯を張れる構造になっており、足湯として利用できる仕様になっています。一見、スペースに限りのある狭小物件には不向きと思われがちな“足湯”。しかし、発想のユニークさと癒し効果の両立に、YouTubeでは「足湯とは驚いた。洗濯機は買わなくても、入浴の残りで手洗いでもいいかも」「足湯ができるのいいですね!」といった前向きなコメントが寄せられています。
ただし、狭小ゆえに工夫しなければならない点もあります。例えばこの物件にはクローゼットがないため、服の収納は壁に取り付けられたフックを活用するスタイルです。
2軒目の物件 こちらも足湯付き
動画内で2軒目に紹介されているのは、1軒目と同シリーズの方南町にある物件。家賃は60000円、共益費は3000円です。
2軒目の特徴はロフトがついている点。小窓やコンセントも完備されていてエアコンの冷気も届くので、快適に過ごせます。
|
|
3軒目の物件 こちらは浴槽付き
3軒目に紹介されているのは、1・2軒目と同シリーズのミニマムアパートで代田橋にある物件。こちらは約12平方メートルで家賃が78000円、共益費は5000円です。
こちらの物件には浴槽もついています。
約3.4帖のロフトスペースには小窓や電源コンセントが備えられており、ちょっとした作業スペースや寝床としても活用できます。
こうした狭小物件の魅力について、担当者は次のように語ります。
「一番は好立地に低家賃で住める点です。今回の物件は新宿にアクセスが便利な駅です」(いつでも不動産さん)
|
|
都心での一人暮らしにおいて、「立地」と「家賃」のバランスは最大の悩みどころ。そんな中、狭小物件は“必要最低限”の設備で済ませることで、家賃を抑えることができます。
「最低限の設備になっているので、生活コストを抑えやすいのが利点です。家賃はもちろん、狭いがゆえエアコンがよく効くので光熱費を抑えられます」(いつでも不動産さん)
一方で、狭小物件で暮らすにはそれなりの工夫も必要だと言います。
「まず、必要な物を厳選することです。必然的に、本当に必要なものだけを置く形になります。それでも物が溜まるのであれば、多機能な家具を取り入れて工夫してみると良いと思います」(いつでも不動産さん)
こうした狭小物件はどんな人におすすめなのか、担当者に聞いてみました。
「大学生や新社会人で利便性を重視する方、家賃を抑えたい方におすすめです。
昨今は家賃が高騰しているので、狭小物件は『手頃な家賃で好立地に住める』という理由で人気です。広さよりも立地を重視する層に刺さる選択肢になっています」(いつでも不動産さん)